伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

国際都市間競争に勝つため一極集中投資が今の政策。講演を聞いてなるほどと目からうろこが落ちました。

2017年11月28日 | イベント
 昨日のことです。遠野町で開かれた竜神峡まつりを楽しんだ後、午後からスパリゾートハワイアンズで開かれた全国建設研究・交流集会に参加し、中山徹・奈良女子大学教授の記念公園を聞いてきました。目からうろこという思い。記録しておきたいと思います。



 ちなみにこれは湯ノ岳中腹から見たハワイアンズ全景。右下の施設です、



 その前に、竜神峡まつりの上空に少しの間あらわれたハロー(日暈)です。



 これは朝見かけた紅葉かな。



 さてハワイアンズに設けられた集会会場には300人を超える参加者が集まっており、なかなか壮大な感じで始まりました。

 この集会は、いわき市の何らかのコンベンション誘致か何かの補助金を利用して開かれているようであり、司会者がそんな紹介をしていました。清水敏男市長の代理として鈴木副市長が出席し、歓迎の祝辞の代読をしていました。

 さて集会の記念講演に中山教授が経ちました。そのお話で、目からうろこが落ちた部分は概略次のような内容でした。



 日本が国際的な経済競争に勝ち抜くうえで、国際的都市間競争に勝ち抜く必要があり、そのために首都圏への投資を集中し、世界の都市に負けない経済都市を作り上げていこうとしている。

 こう聞いてみると、なるほどと思います。オリンピックの誘致です。オリンピック誘致で、関連する投資を集中しています。実はこのオリンピック誘致は、公共投資を呼び込むための方便だったのではないか。そんなことまで考えてしまいます。

 ところが都市間競争に勝とうとしても、東京中心の首都圏の人口の集積は1000数百万で、今後、アジアだけでも2000万都市が多数誕生する状況があり、このままでは国際都市間競争に打ち勝つことはできない。そこで、東京、名古屋、大阪をリニアモーターカーでつなぎ、1時間で移動できるようにする。こうすることで、3都市を結んだ5000万都市圏ができることになり、国際競争に打ち勝つ力を持った都市圏を作り出す事ができる可能性がある。

 この大都市圏構想は、一方では、地方での人口減が前提となっており、そのためにコンパクトシティー構想や、公共施設の統廃合、都市間連携などで人口減の中で地方都市が連携の中で分業しながら必要なサービスの提供をするような仕組みづくりが進められている。

 こうしたもとで、地方の住民ニーズに応じた公共投資をすすめることが大切だ。


 なるほどという思いでした。

 この間、まちづくり等を含んだお話を聞くことがありましたが、どこかすっきりしないものがありました。今の国の政策の結果を受けて、それにどう対処するかというお話が中心で、そもそも、何がこの結果をもたらしたかを聞くことがなかったからだったと思いました。

 お話を聞いて中山教授の著作3冊を買い求めました。

 この本を読んで、しっかり勉強するぞ。




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