萩尾望都さんが、東日本大震災・原発事故後を舞台にした漫画を書いていることを知り、コミックを手に入れて読んでみた。震災で失った家族への思いを描いた表題作「なのはな」をはじめ、原発問題を扱った3作品を含め6作品が収録されている。 . . . 本文を読む
1月2日、3日の宮古市行きで公共交通機関を選んだ理由の一つは、車中で本を読めるから。車を運転するとこうはいかない。読み始めていた「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」(川上和人著、新潮社刊)を読み終えた。縦断めかした文体がユニークで楽しい本だった。 . . . 本文を読む
会派の打ち合わせ等が行われた議会棟控室。窓の外には今日もハロと彩雲が少しの間、見えた。月曜日から読み始めていた「生き物の死にざま」(稲垣栄洋著、草思社刊)を読み終えた。生をつなぐために命をかける生物の生きざまを感動的に描き出したエッセーに、揺り動かされる心を感じた。 . . . 本文を読む
盆が明けて土日をはさんで、今日から平常の日々が始まった。郡山市で県の学力テストに関する学習会があったので参加した。内容は後日まとめたい。朝の愛犬の散歩に出かけたとき、ハンミョウがいた。道案内をしてくれた。 . . . 本文を読む
「美しい顔」(北条裕子著、講談社刊)を読んだ。第61回群像新人文学賞受賞作で、芥川賞候補になりながら、参考文献の断りがなく酷似した表現があると問題になった作品だ。震災の心の傷を克服し、次に向かう意欲と心を取り戻していくストーリーに、共感もおぼえた。 . . . 本文を読む
前回4月1日の受診から17日目、午前中に左顔面麻痺の経過観察で受診してきた。
発病に気が付いたのは2月14日夜。以前に右顔面麻痺を経験し入院治療となる可能性があることを知っていた。1日おけば土日となり診療が遅れることから、翌15日に初診加算覚悟で総合病院外来を受診し、同日午後から1週間の入院で24時間の点滴投薬治療を受けた後、通院治療を続けてきた。丸々2ヶ月が経過したことになる。
主治医 . . . 本文を読む
正直、このタイトルの小説も、もちろん原作の漫画も知らなかった。
ただ、ゴッホに題を取った「たゆたえど沈ます」以来、原田マハさんにはまって、「暗幕のゲルニカ」はじめ次々に作品を手に取った。いくつかの作品を読んだ後に手に取ったのが「小説・星守る犬」(原田マハ著、原作=村上たかし、双葉文庫)だった。
読み始めて分かった。原作は漫画。そうか、表紙にそう書いてあった。後書きを見ると、原田さんが . . . 本文を読む
昨日のことだが、左顔面麻痺の診察に行ってきた。
医師の評価は、40点満点中28。前回の24よりも顔の動きが良くなっているとの評価だ。ただこれは辛く見た評価。甘く見れば36位になるという。
今でも麻痺の自覚症状として、左目下にたまった涙で視界が時折ゆがむ、左口唇周辺にしびれのような感覚があり口のゆがみを感じる、がある。自覚症状があるのだから、麻痺が完全に回復した状況にないということは明らか . . . 本文を読む
どう決まるのか、何に決まるのか、マスコミが大騒ぎしてきた新元号が、「令和」となることになった。
朝から関係する場所をマスコミが包囲し、決まるまで、また決まった後も、報道は新元号について大騒ぎしていた。
この大騒ぎは心をざわつかせるが、たまに見る絵本は、心をほんわかさせ、安らぎを覚えさせてくれる。
最近は、できれば小学校入学式に新1年生の祝辞に使えればいいなと思って妥当な本を探している . . . 本文を読む
議会改革特別委員会が開かれた。議会基本条例作りに向けて具体的に一歩を踏み出す会議だった。次回までにどんな形にしていくのか、各委員の会派の意見をまとめてもらうことになった。
新聞の本の紹介コーナーにあった「風がはこんだ物語」(ジル・ルイス文、ジョー・ウィーヴァー絵、さくまゆみこ訳)が気にとまっていた。
取り寄せ、さっそく読んでみた。
舞台は難民船。戦争から逃れるために乗り込んだボ . . . 本文を読む
市議会報告、作成を引き続き。今日でほぼ紙面は埋まり、明日には発注できそうな雰囲気。
作業は議会棟控え室で進めているが、窓を通して厚くない雲がかかった空を見上げると、やっぱりあった。ハロが見えていた。
雲の具合によっては、ハロは見えなくなったりもした。
やがて雲が切れるとハロは消え、今度は彩雲が空が飾った。
さて、昨日、本屋の棚の背表紙が気にかかり手に取った。
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「国家への道順」(柳美里著、川出書房新社)を読んだ。
柳美里さんは震災後、鎌倉市から南相馬市に移り住み、FMラジオで番組を持ち、昨年、小高区に本屋さんを開設したことを知っている程度だった。その柳さんが、何を書いているのか。書店に並んでいた本の中から、そんな興味を持って手に取った本だった。
読み始めた本は、いきなり重かった。「国家への道順は?」。その前段で、良く知った自分の家の道順を尋 . . . 本文を読む
入院中から足掛け5日、継続して読み進めていた「新復興論」(小松理虔著、ゲンロン叢書)を読み終えた。かけっこと同じく読み足の遅い私だが、11時間程度かかっていたのだろうか。
だいたい書店で手に入れたのが「海を撃つ」(安東量子著、みすず書房)と一緒の時だったが、まず「海を撃つ」、続いて「新復興論」を見つけた。その瞬間、頭に浮かんだ単語は「厚い」。なんて厚い本なんだ。こりゃ時間がかかりそうだ。そん . . . 本文を読む
昨日から最近刊行された「海を撃つー福島・広島・ベラルーシにて」(安東量子著、みすず書房)を読んだ。先週木曜日夜、市内の書店で手に入れたばかりの本だ。
著者の安東量子さんは、市内に居住で、原発事故後、久ノ浜末続地区で放射性物質を計測する活動を住民とともに進めてきた人物だ。ツイッターで発刊を知り、求めることにしたのだ。
広島で育ち、本市に住んだ筆者は、原発事故後の混乱の中で、自己をどう考えれ . . . 本文を読む
先月の視察の時に読み始め、もう少しで読み終えよるところだった「これが答えだ!少子化問題」(赤川学著、ちくま書房)を読み終えた。13年前に「子どもが減って何が悪いか!」を出版して、その続編という意味合いがあるだという。
ざっくり内容をいうと、少子化対策を喧伝して様々なことをしようとしている、あるいはしているが、キャリアアップや豊かな生活を求めるという「生活期待水準」が高い社会では、より多く . . . 本文を読む