常陸大宮里山日記

茨城県の北西。久慈川と那珂川に囲まれた、常陸大宮市のなんだか暖かい里山の暮らし。

常陸大宮は、うるしの里

2013-09-10 21:59:47 | 里の話
国道118号線、山方地域の人気の食堂「藤」の向かい。
道路に面した土手のうえは、広い漆畑。畑と言っても植えてあるのは漆の木。
かすかに黄色に色づきはじめた漆の木が、秋の風に揺れています。


山方地域の118号線沿いには、漆畑が広がっています。

「日本産漆を支援する壱木呂の会 奥久慈漆見本林」




この見本林の中に入ると、植樹して4年たった漆の木がきれいに整列。


日本産の漆は、かつては、日本各地で生産されていたけど、
中国産の安い漆に駆逐され、岩手の浄法寺地域と、ここ、奥久慈地域だけになってしまった。
「壱木呂(いちきろ)の会」は、高品質の日本産漆を守りたい漆芸作家さんたちを中心とした会で、
奥久慈漆を積極的に使って、産地を支援してくれている心強い味方。
漆生産者と一緒に、植樹や、漆掻きなどの作業にも参加している。
今度は、漆の木のオーナー制度を始めた。
1本あたり3万円。漆の木から漆がとれたら漆器にしてくれる。
今週末には、漆の木にオーナーさんの名札をかけるそうです。
奥久慈の漆を楽しみにしている人たちが、いっぱいいるんですね。

漆の生産者の方とお話ししているうちに、
長野オリンピックのメダルに漆を使ったことを思い出しました。
東京オリンピックでも、日本産の漆、できたら奥久慈の漆をメダルに使ってくれたらいいなあ。
漆は英語でジャパンと訳される、日本を象徴する工芸品なんだから。

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