家の近くに桜並木がある。
何本あるか数えたことはないが、川岸に沿って1kmくらいは続いている。
満開になって、写真撮りたいな~と思っているうち、昨日の嵐でほぼ散ってしまった。
今朝、車で通りかかった時に、
「あ~、しまったあ!写真撮りたかったのにィ~。ここから撮ったら見事だったんだけどな~!」
と悔しがったら、傍らの夫が、
「いいよ、いいよ、心の中に咲いておれば!」
と言う。
「あ、そうだね、そうだよね、お父さん良いこと言うやん。」
実は、夫には40代で受けた脳外傷の影響で軽い認知症がある。
おかしな言動で家族を悩ますこともしばしば。
だが時折キラリと光ったことを言う。
ボケ老人とて、あだやおろそかには出来ぬのである。