入院中の夫が土日に掛けて一時帰宅した。7ヶ月振り、3回目の帰宅である。
足許がおぼつかない。前回は村内を散歩したけど、今回は出来なかった。
食事は、好物ばかり用意したせいもあって、何を出しても「美味しい美味しい」とモリモリ食べてくれた。
いなり寿司に、庭のフキの煮物、冷凍ツクシの卵とじ、手作り味噌の豚汁、手作り豆腐、コンニャク、
野菜の天ぷら、ぬか漬け、と変わり映えしない塩分多めの田舎料理。(;^ω^)
昨日はガメ葉餅(≒柏餅)を作ったら殊更に喜んで、totalで7個も平らげた。
夫にとっては多分懐かしい『おふくろの味』だったんだと思う。
こんなに喜んでくれるなら又チョクチョク外泊させようと考えていた矢先、アクシデント発生!!
私はその時台所にいたのだが、ガッチャーンという大きな音に驚き駆け付けると、
夫が縁側のガラスを割って倒れ込んでいた!!
昼寝から覚め、一人でトイレに行こうとしてふらついたらしい。血の気が引いた。
娘も飛んできて助け起こすと、幸いどこも怪我はしてない様子。
「痛ててててー!危険がいっぱいやな~。しかし、怪我はせん。毛が無いからな。」
とオヤジギャグ飛ばすほどで、胸を撫で下ろした。
夫を着替えさせたり、ガラスを片付けたり大変だったけど、娘がいて助かった。
見渡せばどこもかしこもガラス戸だらけだ。夫からは目が離せないのに油断してしまった。
たった二日の介護でこの始末。これが厳しい家庭介護の現実だと思い至る。
四六時中張り付いていることなど不可能だ。
夕方7時に病院に送って行って、その旨報告した。
こんな老人を預かって看て下さって、有り難いことだと思った。
ガメ葉餅(サルトリイバラの葉で餡入り団子を包んで蒸したもの)