今朝、雨上がりに庭を見回っていたらサワガニがいた。
サワガニは用水路にはいつもいるから珍しいことはないのだけど、
ふと、20年ほど前に聞いた話を思い出してクックッと笑ってしまった。
私より5歳ほど上の近所の友の新婚時代の話である。
当時は、舅姑のほかに祖父母、夫の兄弟もいて大家族だったそうだ。
ある夜、みんなで掘り炬燵に入っていたそうな。
友は炬燵の中で、ふと触った足を夫の足だと思って、
足の指で思いっきりつねったんだと!
そうしたら悲鳴をあげたのはなんとお婆ちゃんだったんだ!
「アイタタ!ガニがおる!」(この辺りではサワガニのことをガニと呼ぶ)
お婆ちゃんは叫んだが、
「馬鹿らしかろ!(馬鹿じゃないの!)ガニがおるわけなかろうもん!」
と、お婆ちゃんは皆んなから叱られて、犯人である友は知らんぷりしたんだってさ!
この話を組内の集まりの時に、もう時効だと言って披露するから、
そんな可愛い時代もあったの?
それにしてもお婆ちゃんは災難だったね、と、皆んな腹抱えて笑ったものだった。