雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

2011年05月10日 | ポエム
 夜

よぎりに とっぷりと つかって
僕は歩く
何も考えずに
僕は歩く
真黒な空
真暗な道
真空な僕のこころ
みえない きりさめに
僕の服はぬれて
僕は寒さにふるえている
そのくせ
耳のうらに汗をかいて‥‥

(1973.10.12)


どもの名前に触れる仕事をしている。ご存知のように子どもの名前にも流行がある。有名人と同姓同名の名前も見るし、有名人に影響を受けた同じ名前はもっと多い。家人によると、最近の出生届出では、名前の表記(文字)と読みは、まったく関係が無くても受理されるらしい。なるほど、どう辞書をくっても「この漢字にこの読み方は無いよね」という名前が増えて来た。親の思いがたっぷりこもった詩的な漢字と読みの名前も多い。しかし、どう逆立ちしても読めない名前をつけらた子どもを業務上、呼ばなくてはいけない立場のおじさんは困ってしまう。個人的には、皆に読んでもらえない名前の付け方は、好きになれない。
の詩の中にも、あえてひらがなにしたものや、意識的な当て字がないでもない。
例えば、「泣く」という言葉を「涙く」と表現している詩もある。しかし、ここだけの話、あきらかに漢字を間違っているものもあり、赤面する。漢字は苦手なのだ。だからひらがなの表記が多い。中には、どう考えても「漢字表記がいいよね」というフレーズもある。「若い頃の私は、どうもひらがなが好きだったらしい」ということにしておこう。(2011.5.10)
コメント
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