雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

りんどうの花

2012年08月13日 | ポエム
▲午後の空には、たくさんの雲が浮かんでいる。広い空の下にいると、ところどころに雨が降っているのが見えることがある。

 りんどうの花

ぼくは むらさきの花に
やさしいことばをかけたことがなかった
ぼくは この花に
あたたかい目をむけなかった
だけど りんどうは
こんなぼくを
しずかに なぐさめてくれた
美しいけど
哀しい花
(1973~2012.8.9)
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