雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

彼岸花

2014年04月28日 | ポエム

 彼岸花


ふと 庭をみると
みどりのなかに
すっと一本
赤くて 細い
彼岸花が咲いていました
真珠のような雨粒がよく似合う
やさしくて か弱い
彼岸花が咲いていました
僕が その花をみていると
さみしい秋のような
遠いむかしの匂いがしました
(1973~2014.4.25)
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