ある朝の思いつき
人生が三十年で終わるとしたら
人間の寿命がそう決まっていたら
ある朝の思いつきでしかないけど
ぼくは 今、何をするだろう?
ある時は
年老いた自分が目の前に見え
自分の一生を抱きしめた気になり
ある時は
明日の自分が見えずに
一生の長さに恐ろしく絶望する
空を見上げては
喜びにふるえ
暗い渕を覗いては
ためらいに心も凍る
そんな背中合わせの生と死を背負って
するどい尾根道を歩いているようだね
( 人生が三十年で終わらないなんて
いったい誰に言えるだろう)
三十年でも五十年でも百年でも
明日死ぬかもしれないし、
このまま五十年、六十年と
生きるのかも知れない
( それをいったい誰が知っているだろう)
人生は短く
一日は、長い‥‥
ある朝の結論
(1978.2.5)
人生が三十年で終わるとしたら
人間の寿命がそう決まっていたら
ある朝の思いつきでしかないけど
ぼくは 今、何をするだろう?
ある時は
年老いた自分が目の前に見え
自分の一生を抱きしめた気になり
ある時は
明日の自分が見えずに
一生の長さに恐ろしく絶望する
空を見上げては
喜びにふるえ
暗い渕を覗いては
ためらいに心も凍る
そんな背中合わせの生と死を背負って
するどい尾根道を歩いているようだね
( 人生が三十年で終わらないなんて
いったい誰に言えるだろう)
三十年でも五十年でも百年でも
明日死ぬかもしれないし、
このまま五十年、六十年と
生きるのかも知れない
( それをいったい誰が知っているだろう)
人生は短く
一日は、長い‥‥
ある朝の結論
(1978.2.5)