「発達障がい周辺の大学生、専門学校生を取り巻く現状と課題」に参加しました。
講師は國學院大学 柴田保之教授です。
重度心身障害児者との関わりが長いとの事ですが、ご自身の体験を交えて現状をお話くださいました。
一番期待していた課題に至るまでの内容でなかった事が残念です。
神奈川県下でニーズのある学生への支援体制実績をもつ大学は少なくないと思いますが、國學院大学はまだ充分ではない印象を受けました。
発達障がいを持つ学生の場合、主に履修選択や就労の際などに支援が必要となると言われますが、柴田教授のお話でも同様に感じました。
教員を目指す学生が介護体験先で入所者と同じ行動を取り、施設長から障害についての説明を受け、教師を目指すことを断念したケースが紹介されました。
特性への気づきと自己理解がない為に、不適切な職業を目標にしてしまった例です。
このままでは卒業ができないと言われた大学生の当事者保護者が質問していました。
国内最高峰との評価をもつ東京大学にも、発達障害のある学生への配慮はあります。
早稲田大学で教職課程を学ぶ学生にも、発達障害を持っている学生がいると以前ある教授から伺いました。
大学、大学院で学べるほど知的に高い場合も、配慮や支援は必要となるのです。
特別支援教育は全ての子どもに対してのもの、特別なことではないのだと多くの人に認識して欲しいと思います。
終了後、たくさんの参加者さんとお話をしました。
義務教育課程の保護者でさえ、こんなに困って悩んで情報収集に翻弄されていることは問題です。
小中学校における支援サポートは、まだ行き届いていないと感じます。
ライフステージにおいて、段階的な支援や障害受容が必要となる場合が多いです。
「特別支援教育は専門家のもの」と言わず、最も身近な専門家として子どもと保護者に接していただきたいと小中学校の先生に対して思います。
でも今の学校の先生は忙しすぎます。
コミュニケーション能力の高い保護者にもお出会いましたので、ピアサポートも生かしたいです。