退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

今日6週間ぶりで、セラピードッグをしてきました。

2013-05-02 20:51:52 | 日記
昨日のマイブログ初回で、ハブちゃんがセラピードッグと言うことをお話しましたね。今日は6週間ぶりに癌センターにハブちゃんを連れて行ってきました。通常1時間から1時間半ぐらいなんですが今日は2時間もいました。この癌センターは、がん患者の化学療法専門センターで結構有名な所です。だから患者さんたちもアメリカ全国あちらこちらから来ています。6週間来なかったら、患者さんたちも半数は入れ替わっていました。皆良くなっていなくなったなら良いのですが。患者さんたちは、ここでリクライニングのいすに座ったり横たわったりして、抗がん剤の点滴を受けています。部屋は、3つあって、各部屋10人ぐらいづつ治療を受けています。一部屋づつ順番にハブちゃんとまわっていくのです。ハブちゃんは、“しかたがないな~、またか”といった顔をしてのろのろと私の後をついてきます。今日は昔、アメリカ海軍で日本に駐在していたおじさんやらなじみになった人達4,5人、ハブちゃん(私ではないと思いますが)を見て喜んでくれました。ここに来る度、本当に病気には、特に癌にはなりたくないと切実に思います。一人の馴染みのおじいさん新しい抗がん剤を始めたそうで、その新薬、薬代だけでね年間85000ドルかかるそうです。とうてい普通の人が払える額ではないので病院の経理の人が製薬会社に掛け合ってくれて600ドルになったそうです。そんなに簡単に金額が変わるのかな~と思ったけど先ずは、おじいさんのためにはめでたしめでたしでした。新薬なので、その薬を作った会社の統計材料に使うため安くなったのではないでしょうか。そう言う私、25年間アメリカの超大会社の製薬会社で新薬開発の研究員をしていました。薬って本当に高いけどその理由があるのです(当たり前ですが)。新薬開発には、大体200~300億の費用、12~15年の年月、おまけに新薬候補物質が成功するのは、1万から3万分の一だそうです。そして臨床実験にかかる費用は薬の開発にかかる費用の2倍はするそうです。ほかにもちろん、会社社長やら、重役達の莫大なボーナスやら、昇給なんかもカバーしなくてはならないし。ちなみにアメリカでは、会社の社長は、平社員の80倍から300倍もの収入があるそうです。“何するんだろう、そんなにもらって”と平社員だった私は思いますが。日本の社長さんたちは、それに比べ、10倍ぐらいしかもらっていないそうです。最近海外からやってきている社長さん達はどのくらいもらっているかわかりませんが。
今日は、ハブちゃんがヴァレンタインデーに病院訪問をした時の写真を見せてあげます。かわいいでしょう~。
では、また。
ハブちゃんのマミー