退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#110:フリーダムスピーチから50年。今の黒人は、、、

2013-08-30 20:43:24 | アメリカ便り
先日、ドクターキングのフリーダムスピーチ(I have a dream)から丁度50年目を迎えました。
それを祝って、ワシントンDCでは、大きなセレモニーが開かれました。

もし、ドクターキング、その他人権のために全力を尽くした人達が、今、生きていたとしたらなんと思うでしょうか。

黒人がアメリカ大統領になっているのには、たまげるでしょうね。
黒人の大統領なんか今世紀には、ありえないと言われていたのがありえたのだから。
でもこれは、オバマがどうのこうのと言うより、それだけアメリカ国民が、共和党ならびに2代目ブッシュ、それに政府に頭に来ていたのだと思います。
丁度日本国民が民主党にそうだったように。
そして、ありえなかった黒人の大統領から、アメリカに“変化”が起きることを期待していたのだと思います。
だから、無名のオバマが大統領になったのは、結構、俗に言う、"in the right time at the right place"だったからではないでしょうか。

今、一般的アメリカ人が黒人に対して抱いている概念とは
1.怠惰
2.生活保護者
3.犯罪者
4.低賃金労働
5.低教育
*少々私的意見も入っていますが。

等等、50年経った今でも良いものではありません。
私が36年前にアメリカに来て以来、このように全体的に見る黒人の地位と言うのは大して進歩していないと思います。
でもこれは、昔みたいにアメリカ社会が差別している結果のせいではないと思います。
と言うのは、黒人でも秀でる人達は、ちゃんと秀でているからです。
黒人でもチャンスは平等に与えられていると言うか、黒人だと余計チャンスは与えられています。
ある程度の学力があれば、黒人だと率先して難しい大学に入れるとか、奨学金がもらえやすい、会社にやっとってもらいやすいとか。
例えば、黒人の女性でサイエンスの学士を持っていたら成績が悪くても医学部に入れるます。
と言うのは、大学は黒人の入学率が高いと、国からの援助が多くなるからです。
秀でた黒人は、このような非差別によって発生する差別に反対する動きを一時見せていました。

今までマイノリティー#1だった黒人の人口(13.5%)はスパニッシュ(14%)に続いて第2になりました。
その他アジア、東ヨーロッパ、アフリカからの移民が年々増えています。
これだけ、様様な人種が増えてきたら、アメリカ政府も黒人だけに注意を注ぐことができなくなってきていると思います。
だからいろいろな面で、アメリカ社会が黒人に対してできうる援助と言うのは、もう最大限に達していると思います。
黒人は、自分達で黒人の地位を高くしなければならない時に来ていると思います。
もう受身的な地位向上は望まず、能動的な行動が必要なのです。

そのためには先ず教育の重要さをわからなければならないです。
親は、子供達に良い環境を与える努力をして、教育を受けさせてほしいものです。

ハブグレのマミー