horizon doux italia de -torino-

イタリア・トリノでの日常+αを写真と共に
ほどほどほどよく発信フォトブログ。イタリア語の絵本のことも。

ワイン好きのリサイクル

2010-02-13 | イタリア


ワインのコルクをリサイクル。
何に姿を変えるかというと、コルク建材になります。
天然コルクが住宅の防音、断熱壁材や床材に使われ、
CO2削減に役立ちます。

ワインの名産地、ピエモンテ州のクーネオ市にバイオ建材&家具を
取り扱っている共同組合が積極的にコルクの回収を行っています。
回収に協力している小学校、レストラン、ワイナリー、COOPなどに
コルクを持っていくだけでCO2削減に協力できます。

共同組合のサイトはこちら↓
http://www.artimestieri.com/home/index2.php
回収協力先のリストもあります。

トリノの街中で分かりやすい場所は、
via xx settembre 67 にあるMondo Nuovoという
フェアートレーディングの商品を扱っているお店です。

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タフな精神の源は情熱?

2010-01-12 | イタリア
「人は変わる。周りも変わる。自分も変わる。」

私には失うものなんて何もないから、何も怖くない。
イタリア人よ、好き勝手にやっちゃってくださいな。
私はどうなっても知りませんから! という精神状態。



最近ずっとこんな顔をしている気がする、私。

昨日友だちが、
「頑張ってはいけない職場もあるよ。そういうところからは
さっさと身を引いて他を探したほうがいい。」と
家族のひどい職場を例にあげて話してくれた。

一旦歯車が狂いだすと、意固地になるイタリア人。
事の本質をみようとせず、異国のやり方が日本でも通用すると思い込んでいる。
いつも逃げ道を作っているので電話や会って話したがるときは要注意。
上手くいかなかった仕事はもっぱら立場の弱い者に依託。
失敗したときは他人のせい。

うちの夫がよく使う言葉、ファッチャ・ダ・クーロ。
TVに出ている政治家のことや、仕事で会った人の印象がファッチャ・ダ・クーロ。
イタリア語のスラングなのだけれども
相手に顔を見せないでお尻を見せているというような表現で、
つまり相手を馬鹿にしていたり、おちょくっている感じが顔に出ている人のこと。

仕事ではこの手、多いんです。うわべだけの言葉の裏にはどろどろなモノが
隠れていることを最初の段階で私が見抜けていないだけ。
イタリア人は初めて会う人をとても警戒する傾向がある。
「この人はいずれ自分に危害を加える存在かもしれない」と。
だから自分流を相手に押し付けてくるのかもしれない。

イタリア人は文句を言わず従順に、言われたことをハイハイと言って
引き受ける日本人が大好きですよ。そのかわり、プライベートでも容赦なく
頼み事(un piacereやun favore)をしてきますけれど。
都合のいいように使われるのが気にならない人はイタリアでやっていけると思う。
でも私は、そんな状態に耐えられない。人間味のない仕事の仕方をする人とは働けない。

頭を切り替えて新しいことに目をむけるために
前からすごいなと思っていた、バングラデッシュで貧困層の支援活動をしている
若き実業家山口絵里子さんの本「裸でも生きる」を読んで元気をもらおう。

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断続的で途切れ途切れ

2010-01-10 | イタリア
読書や写真の他に、もくもくと集中してできる編み物。
日本のこの時期のセールでは、手芸用品や毛糸などもお買い得に。
愛用のクローバーのかぎ針をイタリアに置いてきたので
代用に100円均一のかぎ針を買ってみるととっても編みやすくって感動。

父のマフラーは二目鹿の子編みで、子ども向けのショールはかぎ針で。
今編んでいる夫用のマフラーは市松模様編み。



もくもくと編んでる時間は、頭の整理の時間でもあって。
予定よりも2週間以上も遅れている、翻訳の元になる資料がまだ来ない。
依頼があったイタリアの企業は、週末や国民の休日にはさまれた平日を
会社の休日にしていまい元日から10日間の大型連休中。

クリスマス前から要求していることなのに、今回はいつも以上に待たされている。
恐るべしイタリアの家族経営の中小企業。

前からうすうす感じていたものの、特にイタリアの家族経営の中小企業は
自分たちのライフスタイルの中の一部に仕事があるようで、
そのリズムを崩されることを大いに嫌い、その反面、自分たちの要求は
相手がなんと言おうと必ず実現させさせる強行姿勢。(ここがイタリア人の怖い姿)

日本人は自己主張の激しいイタリア人に比べれば言葉数も少ないし、
言われたことは従順にやってのけるのでイタリア人にしてみればかなり都合がいい。
(私の場合は途中でイタリア人のようなコミュニケーション方法に変えたので
衝突する事多し。)

イタリアの師走

2009-12-21 | イタリア
言わずともイタリアの最重要国民的行事はクリスマスで、
街中どこへ行っても家族や親せきへのプレゼント探しから、
クリスマスの豪華な食事用の買い物の人、人、人で大賑わいです。

仕事はクリスマス前に切り上げて休暇に入る企業や会社が多く、
この時期に合意したことを年始には覚えているのだろうかと正直疑ってしまいます。
仕事よりも家族と過ごすクリスマス。
この時期、イタリア人の働き方は益々自己中心になりがちでいつも以上に

「待たされる、振り回される、キレられる」

堪忍袋の緒が切れかけ寸前です。

来年は自分の働き方を見直そう、なんて本気で思ってしまう時期です。
この国で相手に利用されないで、労働に見合った正当な金額を稼ぐには
イタリア人のずる賢さを見抜く力と対話力と、あとは機転が必要・・・かな。

イタリアでは日本の学歴や職歴やイタリア在住年数よりもイタリアでの経験値が
一番大事だと思うのです。この道の先輩もいない、仕事の手引もない、
イタリアの労働社会の中で何が正しいのか、いけないのかの判断基準もない、
だから経験することでしか自分の仕事の地図は作れないのです。
失敗ばっかりの経験でも、恐れて何もしないよりはいいとしよう。



携帯は通話ができればそれでいいので見た目は全く気にしないし、
まだ使えるし、使い慣れてるからと2002年に買ったNOKIAの携帯を仕事でも
プライベートでも使っていたのですが、さすがに夫が仕事ではみっともないからと、
日本でも使える新しい携帯を買ってくれました。仕事ってそういうことも含まれるのか。

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一族のしるし

2009-11-12 | イタリア
最初は印つけに生まれた何気ないしるしが
時間の流れとともに、戦で使う印になり、貴族の紋章になり、
やがては一般家庭でも使われる家紋へと変わっていきました、と。

家紋のことを今は古臭いという人もいるかもしれないけれど、イタリアには
家紋を欲しがるイタリア人もいて、日本の伝統ある一族の印、そして高度なデザイン、
イタリア人には真似できないカッコ良すぎるマークとして認識しているようです。



家紋は一例にすぎませんが、
日本人にしかできない伝統工芸をオリジナリティを好むイタリア人は
しっかり理解して自分にあった方法で自分の一部に取り込みます。

この不況の世の中ですが、独創性のあるモノというのは強みになります。
国内の市場では伸び悩んでいるモノが海外では驚くほど需要があって
大きな伸びを期待できるモノもあります。イタリアでも日本でも。
ただ問題はスローペースのイタリアとウェブ上ですら動きを感じずにはいられない
超ハイスピードの日本をうまく取り持つことができるかどうかなんです。。。

相手を待たせることを何とも思わないイタリア人を動かすことと
即返答が常識の日本人に非常識を理解してもらうことのむずかしさよ。
フラストレーションもダブルですから。

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愛読書にイージーオーダーカバー

2009-11-08 | イタリア
たとえば日本だったら無料のサービスが、国が変われば少し形を変えて
有料サービスとしてビジネス展開されていることがあります。

日本ではどこの本屋さんも購入した本にブックカバーをつけてくれます。
ブックカバーには、本が汚れない、何の本を読んでいるか他人に知られない
という読者側のメリットだけではなく、店舗の宣伝という店側のメリットもあります。

イタリアでは、書店が無料でブックカバーを提供することは今のところありません。

イタリアにも大切な本を汚さずに扱いたいと思っている人もいます。
また、
お風呂で本をぬらしたくない!
ビーチで砂や海水を気にせず読書に熱中したい!
料理本を汚したくない!
雨の中でも旅行ガイドブックをぬらさずに持ち歩きたい!
たくさんの人が利用するカタログやプライスリストを補強したい!
などなど。

そんな需要から1999年にイタリアで生まれた革新的なアイディアが
ブックカバーサービスです。本のページ数やサイズに関わらず、
どんな本でもその本にぴったりのカバーをつけてくれます。
今ではフランス、ドイツ、スペイン、英国、アメリカでもビジネスを拡大した
生活の中で生まれた小さな必要性(こんなのがあったらいいな)を掘り下げて成功した会社です。



このイタリアの会社は、書籍を扱う、または書籍を提供する店舗、会社、機関に
ある一定数量のカバー購入を条件に専用の機械を販売しています。

一般の人はこのサービスを提供している本屋や文具店などに愛読書を持っていけば、
20秒足らずで、カバーをつけてくれます。

無料だから文句は言えませんが、
私は日本のブックカバーサービスがあまり好きではありません。
持ち歩いているときは確かに汚れないし電車の中でも気楽に読書ができますが
家に帰って本棚にしまうときはカバーがあると何の本かわからないので
カバーは外します。カバーはいらないので廃品回収に出します。
布製のカバーや文具店で購入した透明のカバーも持っていましたが、
サイズが限られていたので洋書には向きませんでした。

イタリアのこのサービスのいいところは、カバーが丈夫でしかも透明だというところです。
サイズがぴったりなので破れにくく愛読書はずっと綺麗なままです。

好きな作家の本は装丁も内容もひっくるめて好きなのでカバーは透明が一番だと思います。

☆このイタリア発ブックカバーサービスをもっと詳しく知りたい日本の書店、図書館の方、
仕事で本を扱われている方はメールでお知らせ頂きましたらお答えいたします。
メールはこちらまで。hodoitalia@mail.goo.ne.jp

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自分で作る地図

2009-11-06 | イタリア
地図さえあれば、たとえ地図を読み間違えて遠回りしても
目的地にはたどり着ける。

地図がない、知らないところで何度となく迷い続けても、
しばらくすれば自分の感覚の地図ができてそれを頼りに歩く。



仕事で日本の社長さんや会長さんとも電話で話すことがある。
若い人もいるけれど、大抵は物腰の柔らかい穏やかな年配の人。
声だけの、たった10分程のコミュニケーション。
相手は日本市場の荒波に立ち向かって舵を取り続けている大ベテラン。

電話が終わると一気に自分の現実に引き戻され、内容云々に関わらず落ち込む。
どんなに大きなビジネスマップを作って来られたんだろう。。。

とことんの日本と、ほどほど(運任せのテキトー)のイタリア。
ふたつを2で割ったらだめでっしゃろか?
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女二人、車でゴー。

2009-10-02 | イタリア
常に時速は150キロ。

濃い霧、
頻繁にかかってくる携帯電話、
電話しながらの運転、
書類に目を通したり、
化粧をしたり、

時速150キロ以上のスピードで
隣の車線からドイツ車が入ってきて
やっぱりイタリアの高速で命を落とすんだなと
覚悟した瞬間があったり、

目的地と反対方向の高速に
間違って乗ってしまったり、

ナビ通りに走って、
イタリア中部の畑のど真ん中に迷い込んで立ち往生したり、

足元から水が漏れてきたり、

高速道路を出た瞬間に車がガス欠で力尽きたり。

イタリア人女上司と二人で出張。
車では、もう懲り懲りです。



もう一度、この美しいトリノの街並みを見れて
「ほっ」。

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ハーブの効果をご存じ?

2009-09-23 | イタリア
イタリア人の友人とは普通、1週間ぐらい前に会う約束をする。
会うのは大抵金曜日か土曜日。



「明日、夕食に招待したいんだけど、来れる? 他の友だちにも聞いておくから。」

と職業訓練時代の友人から連絡があった。
平日なのに珍しい、しかも前日に連絡してくるなんてもっと珍しいと
思ったけれど、そう気にせず、ワインとお菓子を用意して出かけた。

お手製のパセリソースをかけた牛タンのハム、
牛肉に赤ワインと香料を加えて作られるブレザーオラというハム、
3時間も煮込んだ骨付き牛肉のローストに美味しい赤ワインをご馳走してくれた。

職業訓練が終わって1年半経った今でも彼女は満足する職に就けていない。
短い契約の仕事でつなぎ合わせていた。
そういえば、日本に帰っていたから今は何の仕事をしているのか聞いてなかったし、
タイミングをはかって聞いてみようと思っていた。

夕食が終わりかけると同時にチャイムがなった。

「来た来た。今から仕事のミーティングをするから。」

家に入ってきた40代ぐらいの黒髪を無理に金髪に染めた
イタリア人女性は大きな黒いバックを抱えていた。
やけにテンションが高く、おしゃべりだった。

かばんの中から青い布を出してテーブルの上に広げたと思ったら
慣れた手つきでいろんな種類のボトルを取り出して綺麗に並べ始めた。
自分の発するオーラで一気に場を飲み込もうとしている感じがした。

すぐにピンときた。
今日のメインはこれだったのか。

この時点で夫に目配せをすると平然とした態度で私を見たが
口元はきゅっとつむんであった。

この手の商法には慣れていた。
全種類試してみたけれど、どれもこれもやけにハーブの香料がきついなと感じた。
初めから興味を示さなかったのが気に食わなかったのか、販売員は、

「日本人は世界各地で大金をはたくのに、
こんなに上質で信頼もあって、価格も百貨店にあるブランド化粧品、
そう○○堂に比べたらぐんと安いのにどうして今日注文しないのよ。」

他の友だちはナイトクリームだのオイルだの注文していたので
何も買わないのが気に入らなかったようだ。

しゃべり続けて夜の11時にもなれば、最初のテンションなんて維持できる
訳でもなく、ご機嫌斜めで押し売りされてもなと思いつつ動じなかった。

商品の説明をしているときにアジア人の悪口を言って自分たちの商品が
最高だって主張しても、イタリア人の年配の方には通用するかもしれないけど
私には通用しない。6年間同じ文句を唱え続けてる感じがしたし、
上手な販売員ではなかったなと思う。
商品に関して言えば、悪くないなと思えるのもあったけれど
喉から手が出るほど欲しいとは思わなかった。

結局、私の友人はこの仕事を始めるらしく、
総額で150ユーロ注文すると、クリームと目元周り用クリーム、
そしてジルコニアのペンダントが貰えるそう。100ユーロのボーナスもあるとかで。

この業界には不況はない、とか
ターゲットは年配の方、とか
やる気次第で収入アップ、とか誘い文句には甘い香りが漂う。
仕事がないからマルチ・レベル・マーケティングを始める友だち、
はまりすぎないでほしいと思う。



アルプスで採取される自然の恵みハーブ。
10年前に、この手の商法に燃え上がっていた友人から
ハーブって何か定義してみてって言われたのを思い出しました。
あやふやにしか定義できなかったので一気に勧められてしまったのでした、はは。
ハーブのサプリを試したけれど、吐き気がして気持ちが悪かったので断ると
友だち関係にも亀裂が・・・。だからこの手の商法は苦手なのです。

ちなみに夫婦共同リサーチによると、
日本では法人化してあり店舗もあります。
メディアにも取り上げられていてセレブやモデルもご愛用だとか。
悪徳ではありません。イタリアではマルチ商法が採用されていますが
高齢のターゲット層が理由にあげられるのと、イタリアでは
調理器や掃除機などを販売するマルチ商法が結構成功しています。
イタリア製品ではありませんが値段も日本よりは安いですし。
国によって販売戦略が違うようです。


言葉を扱って異文化フォロー

2009-09-12 | イタリア
9月。イタリアでは新学年が始まります。
スーパーでは文房具の特設売り場が目立ちます。



私にとって9月はステップアップを試される月なのかもしれません。
つまり、今後を左右する大事な仕事に挑む機会を与えられるということです。
去年は日本で、今年はイタリアで、でした。

イタリアに来てから、子育て支援とは程遠い畑違いの仕事をしてますが、
事業内容は違っても基本は同じなんだなと思っています。

現在の状況(ニーズなど)を把握して活動のねらいを定め、内容を企画し、
それをどのように達成するのかを考えます。活動が終われば、事業報告をして次につなげます。
日本の職場ではISOを徹底していたのでそれが役に立っています。

その道の先輩もいなければ、経験すらないからこそ、やってみないと始まらないと開き直っています。

さまざまな業界に貿易を促すのですが、今回の業界は一言で「難」だったので
商談の前には、いろんな角度から見て予想されるリスクへの対応も考えておきましたし、
当日は双方の立場に立って最善を尽くしました。
仕事から解放されたときは、ピーンと張っていた緊張が一気に解け、前頭葉が激しく痛み出しました。
次の日はまだ興奮している頭の中を落ち着いて整理する時間が要りました。
私の仕事は貿易を促進させることで、商談の場では通訳だけではなく、
日伊、双方が満足できるようにコミュニケーションを促したり、調節したりすることも含まれますし、
日伊間のビジネス文化の違いもフォローします。双方が当たり前と思っているビジネス意識には
当然相違がありますから、それに気付いて理解してもらうことも私の仕事のひとつなのです。

いくら前頭葉に激痛が走っても私は翻訳の仕事よりも、商談通訳の方を好みます。
ビジネス翻訳というのは、価格競争があり、依頼する側は価格を重視しています。
ですので、こちらが見積りを出すときは、価格競争も予想して実際の価格よりも低めに出します。
通訳はその時勝負なので、反応もよく伝わってきますし、自分の目で見届けられるのがいいです。

家に帰って仕事の話をしていると夫がこんなことを言いました。
「あなたの人生は語学に投資する人生だ。」

語学の一本道、険しい道です。


写真の花は、この色が好きなので撮影しました。

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イタリアのアンティーク市 古切手と福助

2009-09-07 | イタリア


世界中の切手
一緒くたになって
靴紙箱の中。

夏も終わって第一弾、第一日曜日開催のアンティーク市へ行ってきました。
朝早く行ったにも関わらず、待ってました!といわんばかりの見物客たちの数が多かったこと!

写真の古い切手が一枚10ユーロセントで売られていたので
可愛い絵柄を探して小さめの写真立て用に買いました。
12枚選んだけれど1ユーロにまけてくれました。

今回は目新しい時計やそう古いものではないけど在庫商品など
品ぞろえに変化がありました。
ただ、金額は少々UP気味。すれ違うマダムたちも値段には不満の様子でした。
台所用品を買ったときに、値引き交渉をしてみたけれど、
「ごめんね、エスプレッソ一杯分しかできないのよ。(1ユーロ)」
と言われました。それでも値引きしてくれたので良かったです。

何気なく見ていた露店で、福を呼ぶと言われている常滑焼の
「福助貯金箱」を発見しました。
裏には王様印のシールが貼ってあってどう見ても日本製でした。
きっと高いんだろうなと思って値段を聞くと
「え?5ユーロなの!」って聞き返してしまったほど意外な値段だったので
今度は露店主がプロなのかどうか試してみようと思って
「これ、なんですか。どこからきたの?」と聞くと福助を裏返しにしながら
「あ~これ。ロシア製。マトリョーシカみたいなものよ」

つぶらな瞳の、マトリョーシカと間違って売られていた福助は、
どうやってイタリアへやってきたのでしょう。
福を呼んでくれるかもしれないので家に連れて帰ろうかと思って、
「3ユーロだったら買います」
と言うと露店主のマダムは何も言わずに
さっさと福助を紙に包み袋に入れて渡してきました。
3ユーロ渡すと、1ユーロ足りないと怒り気味に言われて
結局4ユーロ払いました。男の人なら値引き交渉がしやすいけれど
ピエモンテーゼのマダムはさすがに手ごわいのでやめておきました。

家に帰って余っていた生地で福助の座布団を作って
母の作った手鞠と一緒に飾っています。

今週は大事な仕事があるから
福助ちゃん、私に福を運んできておくれ~。
相手はピエモンテーゼ(勿論女)なんだから、私には福助頼みしかないのよ!

絵葉書とおみやげ

2009-07-08 | イタリア
イタリア人に
「日本からどんなおみやげがほしい?」
と聞くと、ほぼみんな
「いいよー、気を遣わなくて。
でも絵葉書もらえると嬉しい。」
と答えます。

普段は思っていることをガンガン言うけれど
誰かから物をもらうことに関しては遠慮勝ちで、
誕生日プレゼントやお祝いを貰うと
「そんな、いいのにー。でも嬉しい。グラッツェ!」
と言いながら満面の笑みでハグ、それから
ブチューとほっぺにキスしてくれる
そんなイタリア人の一面が結構好きです。



日本はおみやげ文化が定着していますが
絵葉書一枚売りしているところって案外少ないんです。
日本全国の有名な観光地シリーズ10枚セットとかが多いです。

私は外国に旅行した友だちから貰った絵葉書を
いつまでも大切にとってあります。

行ったことのない場所の写真、
外国の切手と郵便局のスタンプ、
そして手書きのメッセージ。

イタリア人の家や職場には、家族や友だちから送られてきた
世界各地の絵葉書が飾られていることがあります。
アンティーク市に行くと古い絵葉書が売られていることもあります。

お土産文化の日本と絵葉書文化のイタリア。
旅の途中、絵葉書を見つけたら
旅の感動をちょこっと書いた絵葉書を送ってみるのも
旅のひとコマとして楽しめていいものです。

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ドマーニ21-4-2009 音楽の力

2009-06-07 | イタリア
「アブルッツォの芸術を救おう」という地震被災支援活動、
「ドマーニ 21-04-2009」。

Domani(ドマーニ)明日というタイトルの
総勢56名のイタリア人有名ミュージシャンたちが
協同で作った歌が発表されました。
全収益は、4月6日イタリア中部で起きた地震の
復興支援、ラクイラの劇場と音楽院の修復に充てられます。

Se siamo insieme domani e' gia' qui.
みんなが一緒にいれば、明日はもうここにあるんだ。

Di nuovo la vita sembra fatta per te.
もう一度やってみよう、人生はあなたのために作られたんだって思うから。

この活動はすべてミュージシャンたちの自主的参加によるものです。
みんないい顔して音楽を作り上げている姿がとても印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=p_WyCOGZjbM
YOU TUBEです。

イタリア足す日本割る2は?

2008-12-19 | イタリア


イタリア在住日本人がイタリア人に向けて書いた日本とイタリアの生活習慣の比較本です。日本人が書いた親しみやすいイタリア語です。イタリアに住めば誰でも体験することばかりが書かれているので、そうそう、わかるわかると納得しながら読めます。

夫は最初のページからくすくす笑い始め、途中からは大口を天井に向けて笑い転げていました。かなり笑いのつぼにはまったようです。
笑いすぎちゃう?ってほどうけていましたよ。
別の日本人の描いたイラストがまた愉快なんです。
値段も手ごろなので、日本に興味のあるイタリア人にはヒットするかもしれませんよ。

この本を読んで夫が
「よし!奥様は日本人ってタイトルでいつか自分も本を出すぞ」だなんて
なんちゅう事思いつくんでしょう、それに影響されやすいタイプだったのか!

よく職場で聞かれるそうですよ。
「日本人の奥さんって従順でおしとやかで口答えしないんでしょ?マダムバタフライのように夫に尽くすんでしょ、いいなぁ。」

全くその通りです!的確な表現が素晴らしい!

夫が私の暴露本を出してもマダムバタフライの印象は消えませんよ。
でも庭付き一軒家は欲しい。。。

試しにいくつか書いてもらおうかしら。

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RとL

2008-12-03 | イタリア
「日本語のさよならとさよなら、意味の違いは?」
「同じ」
「サヨナRAと、サヨナLAは同じ意味なの?」
「変なの~」

イタリア人に聞かれる質問の中で、捕鯨と1,2を争うぐらい頻度が高い質問は
RとLの発音についてです。
恥ずかしながら私は未だにRとLの聞き分けが十分ではありません。
普段、自分が話すときはRとLを大げさなぐらいしっかり発音するようにしていますが気が緩むことだってあります。RとLの音に気を使わないで話しているときもあります。そんなときはすかさずイタリア人から、
「日本語にはRとLの音ないの?」とか
「日本人ってRとLの区別できないよね?」なんて言われてしまうのです。

私の説明としては、日本語ではRAでもなくLAでもなく、ラはラ。らりるれろを発音してみせたりします。こんな説明では質問してきたイタリア人は納得できるはずもありません。こちらではRとLは違う音としてはっきり区別しているからです。

最近ある説明を思いつき試しに使ってみました。
それはイタリアでも大変有名な北野武監督の映画の暴力シーンです。
相手を威嚇したり、怒鳴るとき
「オラァァァ」とか
「コラァァァ」って巻き舌R攻めのシーンがありますね。
つまり、日本語では巻き舌のRは普段使わない、ちょっと暴力的な印象がする音だと説明しました。日常会話では穏やかに話すので巻き舌のRはほとんど使わないし、冗談で巻き舌のRを使うと、お母さんから「そんな喋り方やめなさい」とか言われるからね~と言うと友人たちは全員一致で納得していました。

こちらの映画はほとんど吹き替えだけど、北野武監督の作品は日本語にイタリア語字幕がついていることもあるから案外簡単に納得したのでしょうか。
この説明は今度も使ってみる価値がありそうです。

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オリゾンドゥイタリア ドゥトリノ 

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