愛し合う若者たちの足跡

UNITI PER SEMPRE　
ウニーティ　ペル　センプレ。
日本語に訳すと「永遠に一緒」となります。

こちらは　TI AMO　ティ　アーモ。
おなじみ、I　LOVE　YOU　という意味になります。

トリノ東部の丘には自然豊かな公園がたくさんあり、街を見下ろせる素敵な場所なのでデートスポットでもあります。
なぜ、このような南京錠がいくつも鎖にぶら下がっているのでしょう。

ご覧ください、この南京錠の塊。


この写真はローマにあるミルヴィオ橋（il ponte Milvio）のものです。
２００７年頃から、ある書籍の影響を受けた愛し合う若者たちが、二人でこの橋を訪れ、橋の真ん中にあたる場所にある電灯に南京錠をかけ、鍵は川へ投げ込む。これで二人の愛が永遠であることを誓いあうのです。
たくさんの若者が訪れ、若者の愛の重さに橋が危険な状態になったので、今はすべての愛は撤去されてしまい、電灯には近づけないように柵で覆われているニュースを耳にしたことがあります。南京錠はありませんが、テベレ川の底にはたくさんの若者の愛の足跡が沈んでいることでしょう。

ここでトリノの公園に戻りますが、南京錠がかけられているということは、写真でもお分かりのように、前の緑の茂みにはたくさんの鍵が投げられたことになります。
二人の愛が永遠になったところで、鍵は投げずに二人で大切にしまっておくこともロマンチックなんじゃないかなぁなんて思ったりもしました。

環境も守れる二人の愛こそ、永遠の愛ではないでしょうか。