ホクトマンのアドブログ

アドベンチャープログラムを愛するすべての人と、そうでもないすべての人へ。ひとりごと、今思うこと、泣き言、楽しか

5年後のホクトマンへ。気をつけてますか?(重要)

2009-01-19 | 雑念
昨日の「鉄腕DUSH」

犬のしつけでかなり「きました」
色んな犬が出てくるんですが、特に印象に残ったシーン

ドーベルマン2才

ドッグランに放ったドーベルマンが水を得た魚のようにガンガン走る
名前を呼ぼうが、捕まえようとしようが逃げる逃げる
首輪をつけることができない
その若くてはしゃぎまくりな腕白小僧

プロがどうやってしつけたか!?

呼び寄せる「タイミング」
腕白が走りまくりたいのをストップかけない
散々走りまくったあとに(つまり主人側から観ると『待つ』)呼ぶ
走りたいときに呼ぶのではない

ん~ためになるぅ

そんでそんでいつ「呼ぶ」?
と思うよね?違うんですよ。重要なのは「呼ぶ」ことじゃないんです。

「呼ばれたら主人の場所に戻ろうって思わせる」ことを目指しているんです。

わかるかなぁ~

人間の都合だけで言ったら「散歩を終了して家に帰りたい」という欲望を満たすために犬を呼び寄せる
これがしつけられない原因なのであった!

その考え方だと偶然捕まえた腕白に首輪をラッキーで装着できて「やっと帰れる」という思考回路

ちがうううううううううううううう!!!!!

腕白君を「遊びたい」という欲望を完全に満たす
散々、のんびり待つ。散々、走らせる。
少し走りが和らぐ。
そのタイミング!
呼ぶ!根気よく!
そして捕まえる?そして「褒める」「呼んだら来た」ことを褒める。
おそらくはじめは「何で褒められてるの?」
でも近くにやってきたら褒める
で首輪をかけて帰るのではなく

なんと「放つ!」

そして「繰り返す!」

この作業を最低10回

これで腕白はどう考える?

「呼ばれても、『また』遊びにいける」
「だから呼ばれたら褒められるし、あの人間のとこに行こう」
って考える。

自主的!

これこそ私が求める「教育」

今までの腕白の考えは
「呼ばれて人間のとこに行こうものなら、家に帰らなければならない。だからもう少し走り回っていたい」


完全に人間の子どもの思考回路と同じ!

気を付けるべきは
「指導者の都合で参加者(生徒)を無理矢理首輪をかけようとしていませんか?」
目指すべきは
「参加者(生徒)がこうしたい!という感情にするための手間を惜しまず、繰り返し、待って、できたら褒める」





またひとつ、高校の「せんせい」を卒業しました

2009-01-19 | 雑念
ある高校2年生への講座系授業のラストデー

13:25~15:15の5・6限目
35名クラス(本日はインフルエンザ蔓延のため欠席者多数)
「レクリエーション」という授業
全8回のラスト授業(私が授業するのは)

ということでラストの授業をどう構成するか?
考えた挙げ句に

「テスト」

をすることに!
私と担当の先生と友人のでんちゃんの3人を
「おもしろい」と思わせたら「◯」
「いまいち」と思わせたら「×」
という採点方法
条件は「今まで私が伝えてきたゲームを使う」
「残り30分で、考えて、打ち合わせて、指導する」
というもの
3人は体育館の教官室に入り、呼び出しを待つ

残り15分
イライラしながら
「大丈夫かなぁ」とかいいながら
「このまま呼びにこなかったら、逆に『◯』かも」などといいながら
そわそわ
やっときた

結局「アラスカンベースボール」と「木こりとリス」を選択した

採点はでんちゃん「◯」ホクトマン「◯」先生「◯」の全員一致の合格
やはり全員での話し合いの様子を判断材料にさせてもらいながら
説明する人や一緒に活動する人の表情等
「◯」に値しました

最後の最後の振り返り
私の工夫としては
「楽しかったです」のような場当たり的な答え、「いいこと答えよう」みたいな答えだったら、「何も感じませんでした」とか「楽しくなかったです」という答えの方が嬉しい!と伝えた
そして「パス」もしくは「答えたくありません」という答えも有り
その条件で彼らがどんな振り返りをするのか興味がありました

印象的な答え
「はじめは恥ずかしさがあったけど、徐々になくなってきて、もっと自分を出したらよかったなと感じました」
「普段話をしない人とも手をつないだり、話を出来たりしてうれしかった」
「自分が少しチャレンジできた」
「盛り上げたら楽しいし、それができた。でももっとチャレンジできたらよかった」
「教えてもらうだけではなく自分たちでやってみるということもたのしかった」
などなど

この振り返りが聞くことができて私は私に自信がつきました。
講座形式の高校生対象でホクトマンの伝えたかったことが間違っていなかったという確信。
そして難易度の高い高校だったと思うが、振り返りの内容はかなりのレベルの高さ。
自分自身というものをしっかりとらえ、私が彼らを言い表してきたことと照らし合わせ、感じたことを素直に述べている。
下手をすると大人対象の研修会より、深い心の動きを体験しているのかもしれません。

そして最後のあいさつ

ふう~

担当先生ともラストだと思っていたら

「いちねんせいプロジェクト」のメンバーに入ってくれそうだし
2月に野球部の合宿と称してアドベンチャープログラムを体験してくれそうです。

繋がった繋がった。一番私が望む姿に!
そして信頼できるでんちゃんに引き継ぎも出来、
「レクリエーション」という授業も高校2年のみから2年~3年生までの2年間の講座に増えたそうで
私の力だけではないですが、少なくとも少しは評価してくださるお偉いさん方がおられたということかもしれません。
残念ながら私は私の事情で辞退していますが・・・。

私もでんちゃんも学校側も笑顔になれたのではないでしょうか?
そして高校生(かれら自身も)。
短い間。ありがとう。すごく「自信」を頂きました。