ホクトマンのアドブログ

アドベンチャープログラムを愛するすべての人と、そうでもないすべての人へ。ひとりごと、今思うこと、泣き言、楽しか

セルフチャレンジ1-4

2009-07-22 | 雑念
私の私による私のための「フリーラン」は「頂上まで足をつかずに登りきる」という目標設定をして始まった。
簡単に足つかないと言っても今までの気温の高さ、距離、疲労が積み重なった上でのフリーラン。カタツムリがノソノソ歩くくらいのスピードである。端から見ていると「あんなにゆっくりでよく倒れないで坂を登れるね」というスピード。しかし決して足をつけない。ひざが「小笑い」し、膝関節がギシギシ鳴り始めていた。しかし「このしんどさならまだいける」と意地になる。今考えると「別に」構わないのである。足をつこうが自転車で登ろうが誰も褒めてくれないのである。

カタツムリはようやく峠のてっぺんまでたどり着き、他のメンバーから「おめでとう」「がんばった」など声をかけられる。「うぃーす」など格好つけて応えて即ストレッチ。私はきみたちの中でも最年長だからね。と、心で思いながら(この地点では最年長かどうかは想像にすぎない)勧められた行動食を見る。

ビニール袋に入ったお菓子。それが行動食。おかき、雪の宿、バームクーヘンなど「しぶい」お菓子が入っている。「あっ、いいです」と勧められたお菓子を一旦断ってみた。のどがカラカラでバームクーヘンって。しかし他のメンバーがバームクーヘンを食べている。それを見て思わず「バームクーヘン食べたら口の中パッサパサにならへん?」と話しかける。「いや、おいしいっすよ」20代後半くらいの青年は静かに答える。それを聞いていた別の参加者が「若いなぁ」と言った。冗談で私は「じゃあ僕も食べよ」といってバームクーヘンを食べた。

まあ「小笑い」で。

しかししんどさ、辛さを共有したメンバーと少し心の距離が近づいた。さわやかな風が峠でへたり込むメンバーに吹き抜ける。するとあの白いワンボックスに乗せられててっぺんに到着したメンバーの一人がいた。おそらく最年少の若い女性。学生であろう。膝が痛いらしい。そしてインストラクターの判断でリタイヤを宣告されていた。

正直やっぱりまだ「他人事」であった。