山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

最終決戦の果てに

2020年04月10日 | 日記とレシピ
 今回届けられた石巻からの挑戦状。ラスボスのサクラマスを2日間冷凍庫に眠らせておいた。
 理由は2つある。1つ目は、アニサキス対策。鮭鱒を生食する場合、必ずやっている下ごしらえで、これさえやっておけば大丈夫だと思う。マタギはアタッたことがない。2つ目は、調理のしやすさである。身の柔らかいサクラマスをさばいていくのに、冷凍は、とても都合が良いのですよ。   と言うことで、ラスボスとの最終決戦レシピは、

  ≪マスの寿司≫
 ご存じ、富山名物で知名度トップレベルの郷土料理です。これも母が大好きだった料理(駅弁ね)なので、これしかないと考えていた。
 正直なところ、初挑戦だし、簡単ではなさそうなのでドキドキしてるんです。だけど、家族に宣言したところ、目の色が変わってしまい、期待のまなざしが向けられているのだ。
 今更、「やめた。」なんて言えない状況になってるんですよ。もう、やるしかありません。

 調理の部
 ・冷凍しておいた切り身を常温下で解凍する
 ・2~3時間ぐらいすると、周辺から柔らかくなっていく
 ※解凍時間は、気候によって違ってくるので時々確認
 ・半解凍状態になった頃合いを見て薄切りにさばく


こんな感じに切れます

 ・切り身を強めに塩して1時間ほど待機
 ・酢で塩を洗い落としていきます

洗ったところ

 ・ここに、用意しておいた浸け酢をかけて浸します
 ※浸け酢は、酢カップ1に砂糖40ml、塩10g 一煮立ちさせて冷ましておく

 ・このまま40分ほど待機
 ・キッチンペーパーで汁気を拭き取ってスタンバイOK

 ・鍋にラップを敷きます。(本物は笹の葉ね。その代わりです)

 ・ここに、切り身を敷き詰めていきます(ワクワク)


こんな感じ

 ・ここに、用意した酢飯を平らになるように乗せていきます

こうなって

 ・平らになったら,準備してあったラップをかぶせます

こんな感じ

 ※これで、寿司飯2合分です
 ※今回は、妻のアイディアで2段重ねにしてみました。(間にボール紙を挟んで)

 ・落とし蓋をして(今回の鍋、落とし蓋とぴったりなんですよ)ギュウッと体重をかけます
 ※そのままじっとしているわけにはいかないので重しを乗せます。そのために、
 ・同じ高さの物を4つ並べて

ものは、壊れなければ何でもよし


重しを乗せて待機

 ・食べる直前に鍋から出して、ラップを外します

なんだか旨そう

 ・これをお好みのサイズに切り分けます


今回は8等分

 ※ラップごと切ってしまえば崩れないんだけど、ラップを外してしまうと崩れやすくなるので、まず、身を切って、そのあとで寿司飯を切り分けると良いと思う

本日の食卓

 正直、ここまででヘトヘト。妻が「初物」の山菜を揚げてくれたので、華やかな食卓になりました。アリガトネ。
 ここまで、かなりの時間がかかりました。だけど、母の仏前に供えることが出来たし、みんな喜んで食べてくれたのでよかった。
 ラスボスとの最終決戦は、すごく嬉しいハッピーエンドに終わったようです。
 めでたしめでたし。

 


ラスボス登場!

2020年04月10日 | 日記とレシピ
 「石巻からの挑戦状」も、いよいよファイナルステージである。ここには、結構手強いラスボスが控えている。

この子です

サクラマスです。かなりチャーミングな顔をしているので、間違いなくメスです。で、何が手強いかっていうと、いろいろあるんですよ。
 メスで、この時期にこのお腹。これは、筋子というかマス子を持っているかもしれないと考えました。捌いてみれば分かるんだけど、その前にウロコを外さないといけません。ところがですね、生のマスって結構身が柔らかいので、ヒラメやイナダのように力尽くってわけにはいきません。優しく、丁寧に剥いていくと、

ウロコを外しました

こうなります。これで第1段階をクリア。続いて、これまた丁寧にお腹を開いていくと、卵はまだまだ育っていないようです。ある意味、ホッとしたけど、ある意味ちょっとがっかり。そのうち、チャンスがあればこちらの料理にも挑戦してみます。
 卵が育っていなくても、これだけふくよかだと言うことは、それだけ身が充実しているということの裏返しですよね。
 とりあえず頭をおろして、二枚におろしてみる。この辺で分かってくるんですけど、身が柔らかい中型魚って難しいんです。皮を引いたり、骨を切ったりするのには、パワーが必要。でも、身を崩さないように外すためには、繊細さが必要なんです(この辺がラスボス感の始まりね)。

とりあえず切り分けてみました

 アラ料理用と、焼き魚用、そして、もう一枚に分かれました。アラと焼き魚用の切り身は、ここまで来れば何とかなるでしょう。問題は、残された1枚をどう味わうかだ。

  ポクポクポクポク チ~ン

 決めました。≪未経験の料理≫だけど、何とかなるんじゃないかな。だとすれば、

 下ごしらえの部(その1)
 ・半身の血合い骨を、骨抜きで抜き取る
 ・皮を引いて刺身スタンバイOK(でも、刺身じゃないよ)

結構きれいに剥けたみたいです

 ・これを、調理しやすい大きさに切り分けます
 ・なるべく平らになるようにトレーに並べてラップ

こんな感じ

 ・これを冷凍庫で1~2日間、凍らせる予定
 ※天然だか養殖だか分からなくても、生食したいのなら、この手間は必要だと思います
 ※この辺が、ラスボスの手強さなんですよ

 この後どうなってほしいか。一応、構想は、まとまりつつあるんですけど、かなり手間がかかりそうなので、下ごしらえの前半部分だけ紹介させていただきました。
 「キンキ」もあったんだけど、妻が美味しい煮付けに仕上げてくれました。

キンキの煮付け

なのでレシピの紹介は、私の作る料理だけにさせて戴きます。

 これも、母が大好きだった料理に変身する予定なんです。料理名は、次回以降にお知らせします(うまくできたらね)。

 To be continued!