山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

母が好きだった春の香り1

2020年04月03日 | 山菜料理
 母親が突然亡くなった。それから数日間、身も心もバタバタさせながら、なんとか見送ることが出来た気がする。
 改めて、家族、親族との絆のありがたさを実感することが出来た。本当に嬉しかったし心強かった。ありがとう。
 それから、突然のブログ休載の連絡に、「応援」や「続き希望」などを押してくれた皆さんに、すごく勇気づけられました。こちらも、ありがとうございました。ちょっとペースが落ちると思うけれど日記を再開させていただこうと思います。
 さて、母を見送って、ようやくホッとした6日目。冷蔵庫を見ると、前回採ってきた山菜たちが、瑞々しい姿で待っていることが分かった。
 まずは一つ、美味しいうちに料理してしまいましょう。

  ≪ヒロコ(アサツキ)の酢味噌和え≫

 下ごしらえの部
 この山菜は、どこにでも生えている珍しくないものなのだが、下ごしらえには手間がかかる。
 ・密集している茎をバラして、隙間に付着していた汚れを洗い落とす。
 ・ひげ根も絡み合っているので、茎から切り離していく。
 ※天然物は細くて弱いので、優しく丁寧に

汚れを落とした状態

 ・ここまで来れば、あとは簡単?

 調理の部
 ・沸騰したお湯に入れて、浮いてきたら裏返して少々加熱
 ※加熱総計時間は1分ぐらいです
 ・水にさらしてから、食べやすい大きさに切り分けます。

前半準備完了

 爽やかな香りの中での心地よい調理になりました。

 酢味噌の部
 ・味噌2、酢1、砂糖1(体積です)の割合で混ぜ合わせる
 ※マタギは、ここに顆粒出汁を適量加えます

 ・盛りつけたアサツキに酢味噌を回しかけて出来上がり

 思い起こせばこの山菜、初めて持ち帰った頃は、母親が喜んでくれて、一から十まで調理してくれていたんです。それが、だんだんと台所の主導権がマタギ夫婦に移譲されてきました。
 そして、このところは、我々が作った料理を母親が食べていたんです。アサツキ料理を出すと、
「ああ、春の香りだ。」
と言って喜んで食べてくれたっけ。
 この料理は母の仏前に供えましょう。
 春の喜びを一緒に楽しもうな、母さん。