山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

初物コゴミを味わおう!

2020年04月12日 | 山菜料理
 大きな出来事がいくつか重なってしまったので、日記の時系列が乱れております。で、海の幸から、山の幸に話が戻りますが、悪しからず。
 山から採ってきた時点でのコゴミ(クサソテツ)は、こんな状態です。

 遠目には、春の始まりを感じさせる新鮮さと可愛らしさとを兼ね備えています。
 でも、よく見ると、茶色っぽいゴミがいっぱい。これは、寒さに弱いコゴミの新芽を守るためにかぶっていた防寒着のような物です。コゴミの名前の由来には諸説あるらしいのですが、マタギはクルクルと巻いた姿が「こごんでいる(かがんでいる)ように見えるから」という説が一番しっくりくると考えています。でも、可憐に見えるのにゴミだらけだからコゴミなどという人もいます。ま、このゴミの下ごしらえは、確かに大変だから、そう言いたくなる気持ちも理解できます。
 さて、このゴミを取ってしまえば下ごしらえ終了かと言われれば、一応そうなんですけど、マタギはもう一手間かけて味わうようにしています。

今回採ってきたコゴミのビフォー

 写真の右側ほど出始めのもの。左ほど伸びたものです。こうして見ると、コゴミは、成長するにしたがって茎からも葉を広げ出すことが分かります。マタギは、コゴミの茎のツルリとした食感を楽しみたいので、この葉を軽くしごき取ってしまいます。すると、

コゴミ アフター


そうやって、下ごしらえを済ませたコゴミたちです。

最初の写真との違い、分かる?
 これで、準備完了です。
 3分ほど茹でて、お好きな味付けで戴きます。

今年の初物です

 第1回目は、鰹節と醤油で戴きました。
 やっぱり旨い!風味が新鮮です!!

 ちなみに、「おぬしもワルよのう」(3/25)で戻した冷凍コゴミは、弔問客の皆さんに振る舞わせていただきました。こちらはこちらで、好評でしたけど、やっぱり初物の風味には敵わないと感じました。