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山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

何時までも色褪せないで

2020年07月28日 | 山菜採り
 本日も定例のミズ採り。H川流域にやってきた。ここで山菜採りについてのうんちくを少々。
 3月からずうっと続けている山菜採りだけど、このミズだけやたらと期間が長いと思いませんか?普通、野菜にも山菜にも『旬』とか『食べ時』みたいなものがあって、私たちはそのタイミングを見計らって採取していただきますよね。
 例えば、タケノコだったら出始めは極めておいしいけれども、竹になってしまったら歯が立ちません。食べてくれるのはパンダぐらいのものです。
 出始めのタイミングで勝負!春に発生する山菜の殆どは、こういうタイプです。
 でも、例外があるんですね。マタギが採る山菜だと、フキとワラビと、このミズです。ワラビは独特なので後日あらためて紹介したいと思います。
 フキとミズは、簡単に言うと、旬のまま成長しきってしまう山菜なんです。そのため、いつ収穫しても旬を楽しむことができてしまう。
 これは、すごく便利です。ほぼ3シーズンいっぱい、山の中に泊まったとき、ビタミン補給がいつでも出来るんですから。
 ということで、今週もミズ採りにやってきました。

渓の入り口には


オオ(?)マツヨイグサが待っていてくれました


真夏の風物です(ハサミムシも来てました)


渓に降りると、今度は、

エゾアジサイが花盛りです

でも周囲は、

まるでジャングル

藪をかき分けながら進むと、

清冽

本日は、この沢の上流で山菜採りにしましょう。

本日の畑


 植物がどんどん生長していく中で、ただ1人、止まった時間の中に生きているようなミズです。いつまでも瑞々しさが色褪せない。ある意味で羨ましい山菜ですね。
 マタギは、この自然の恵みを根絶やしにしないように、毎回場所を変えて彷徨い歩きます。おまけに、それぞれの山と渓の景色を目に焼き付け、新鮮な空気を身体いっぱいに味わって帰ります。
 欲タガリとしては、観光農園とフィットネスジムと観光地ツアーを一度に、しかも入園無料で楽しんでいる感じ。

越後屋(以下越)「よきお楽しみを見つけられましたな。」
マタギ(以下マ)「おぬしもそう思うか。全くよのう。」
越「されば、末永くお楽しみ下され。」
マ「そうさせて貰おう。これからもアドバイスを頼むぞ!」
越「お任せ下され。」
(2人)はっはっはっ


 来年も再来年も、豊かな森であってほしい。そして、来年も再来年も、変わらずに彷徨い歩きたい。

 To be continued!