山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

贅沢は素敵だ?

2020年07月03日 | 日記とレシピ
 石巻から届けられた今回の挑戦状も、多彩である。食べ切るのには、1週間ぐらい必要でしょう。
 しかし、この梅雨時だ。調理の内容と手順を間違えると、海の神様と叔母様に申し訳ないことになってしまう。
 なんと言っても、一番早く調理すべきなのは、「生きている」素材でしょうな。ホッキ貝を塩水(氷入り)に入れて砂を吐かせる。そして、ホヤだ。こいつが遅れると苦く臭くなってしまうけど、元気なうちに調理してしまうと、これほど美味しい食材はない。ここは、妻と共同作業で、私が剥く人。妻が切る人。数もそれほど多くなかったので、あっという間に終わる。ヤナギガレイの干物まで行った所で、次だ。
 「生きている」の次は、「小さい物」からですかね。氷で冷やしているとはいっても、傷むのは小さい方からじゃないかな。したがって、今夜はホッキ貝とアジの料理です。それではスタート!

  ≪ホッキ飯≫

 これは、福島県の浜通りの名物料理で、以前から大好きだった。しかし、震災と原発事故以来、浜通りに遊びに行くことがなくなってしまい、ずっとご無沙汰していた料理なのだ。せっかく届けて貰ったからには、これしかあるまい。やってみます。

 下ごしらえ・調理の部
 ・砂を吐かせたホッキ貝の口の所からへらを差し込み貝柱を外す

開きました

 ・貝ひもについた黒い筋を取る
 ・貝の身を開いて消化管を外す
 ・さっと茹でてアクを取る

貝の足が鴇色に変わります

 ・貝とゆで汁を分けて冷まします
 ・米4合に醤油と酒大さじ4、ゆで汁を加えて炊きます(ゆで汁が足りなければ水を加える)
 ※貝の身は炊きあがってから入れる予定だったんだけど、血迷って先に入れちまった(縮んでしまった)

 ご飯を炊いているうちに、お刺身などを

  ≪アジのタタキ味噌味バージョン≫

 下ごしらえ・調理の部
 ・頭とワタを外したアジを三枚におろします

 ※ゼイゴは気にしないことにしました
 ・腹骨を外して、切り口を酢水につける
 ※簡単に皮を剥くときは便利
 ・皮をつまんで背から尾に向かって剥きます
 ・1~2㎜の幅で切り分けていく
 ※血合い骨が気にならなくなる

 ・2匹分を切り分けた所に、摺り下ろしショウガと小ネギと味噌を適量加えて和えます(味噌味はブロ友さんからのお勧め)

ご免なさい。本当に適量です


ああ、見るからに旨そう!

 盛りつけてみると、

なんて素敵な料理!と自画自賛

 ちょっと説明しますね。手前から、福島浜通り名物「ホッキ飯」。山形名物「ネマガリタケの味噌汁」。房総名物「アジのタタキ」。三陸名物「ホヤの酢の物」。そして、野菜とお刺身。
 「和」の料理とは言え、質素なマタギにしては、少々贅沢すぎますかね。
 ま、たまにはいいでしょう。贅沢は素敵だ。感謝を込めて、戴きます!
 と言いつつ、この続きに少々不安を感じているマタギなのです。理由は、次回以降。

 To be continued!