山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

山の神からのご褒美

2023年09月26日 | 山菜採り

 本日は、久しぶりの山遊び。

 数えてみたら、約20日ほど山遊びの間隔が空いてしまっていた。

 9月のこの時期に、こんなに間隔が空いてしまった年は、記憶にない。

 理由の一つは、忙しさ

 確かに、休みの度に、法事があったり、工事が入ったり、審判業務があったりと忙しかったのは事実だ。

 しかし、今年の9月が、史上最高に忙しかったとは思えない。

 振り返ってみると、今年以上に忙しかった年は、たくさんある。それでも何とか工面をして山に出かけてきたはずだ。

 つまり、忙しさ以上の理由があるということ。

 それは、自分自身の気持ちだ。

 出かけても無駄

 そういう思いが強くて、山に足が向かなかったというのが正直なところ。

 今年の天候では、秋の山菜は、成長どころか発生すらできないでしょう。

 収穫できないのなら別のことをやりましょう。

 そんな気持ちが勝ってしまい、足が遠のいていました。

 でも、今日は楽しみで仕方ありません。

 ようやく秋が訪れた山で、どんな出会いがあるのか。今まで我慢してきたことへのご褒美は何か。早速、出かけて確かめてきたいと思います。

 

 本日もA氏と同行することになった。目的地はK川だ。

 例によって夜明け時刻に到着。身支度開始。久しぶりに肌を刺す山の冷気。この季節が来るのを待っていたんだよね。さあ、この寒さに刺激されて、自然界は、どんな風に変化しているのでしょうか。

 通り慣れた踏み跡なのだが、まだまだ藪が覆いかぶさっている。沢を渡って暫く歩くと、

       センボンイチメガサの群生

 あいかわらず見事だ。しかし、発生から数日経過したのだろう。残念ながら、少々老け気味。とるのは写真だけにしておきます。

       なぜか今頃になってチチタケ

 前回は、全く気配がなかった森ですが、今回は、だいぶ変化しています。曲がりなりにも、キノコが出ているじゃないの。

       倒木の様子見をするA氏

 しかしですなあ、マイタケをはじめとする秋のキノコは、殆ど生えていません。

 気温が下がってきたとは言っても、訪れるのがちょっと早すぎたかもしれません。

 路線変更です。

       ミズコブが成熟しているから

       こちらを戴くことにしましょう

       いいワサビですね

       掘ってみたら、意外と根が短い

 それでは、もう少し。

       こちらは太くて長い

 ワサビ根の良し悪しは、普通は、茎の太さと数で判断するのですが、何と言っても自然が相手。それだけでは、決まりません。地面の下の環境にも、大きく影響を受けるので、掘り出してみるまで分からないんです。根っこを十分に伸ばせる環境が必要なんです。

 例によって、根だけ戴いて株は元の地面に植え直します。

 キノコの収穫はなかったけれど、季節が進んでいることは実感できました。

 それに、やっぱりいい水、いい空気。おかげ様で、いい汗をかくことができました。

 これが山の神様からのご褒美ですね。

 本日は、これで十分です。

 「明日、別の川に様子見に行ってみる。その結果で、次にどうするか決めよう。」

「了解!」

 次への楽しみも広がりました。

       ご神木に朝日が当たり始めた

 本日も、楽しいひと時をありがとうございました。

 また遊びに来ますので、よろしくお願いいたします。