山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

激旨が続く!今宵は、わさび味噌

2023年09月15日 | 山菜料理

 先日、ちょっと触れたのだが、ワサビの美味しい食べ方が紹介されて気になっていたので試してみることにした。

 その名は、わさび味噌

 作りたくなった経緯を軽く説明しておきますね。

 日曜日の早朝のNHKラジオに『全国食べ物うまいもの』と言うコーナがあります。このコーナーでは、全国各地で生産されたり加工されたりした農畜産物が毎週紹介されます。紹介してくださるのが農畜産物流通コンサルタントの山本謙治さん。この方の博識ぶりとバイタリティーは、相当なものです。多分、比肩できる人物は存在しないのではないかというぐらい、自分の足で全国を巡り歩き、生産の工夫や苦労を取材し、自分の舌で味わった結果を紹介してくださいます。マタギも、この番組が好きで、これまでにも数多くの食材やレシピを活用させてもらってきました。

 で、たまたまワサビを収穫してきた直後に紹介されたのが、このわさび味噌だったんですよ。中伊豆辺りの名産品らしいです。その説明の中で、難解だったのが、『わさびの根を細かく刻んで甘味噌に混ぜ込む』という作り方。普通だったら、『丁寧に擦り下ろす』なんです。

 しかも、ヤマケンさん曰く。「噛むほどにワサビの細胞が壊れ、辛味成分が広がっていく過程を口の中で味わえる。」とのこと。

 これは面白そうなんだけど、細かく刻むってどうすればいいんだ?ワサビ根相手には、至難の業ですよ。と思っていたんです。

 けれども、色々考えたり調べたりしていくうちに、何とかなりそうな手ごたえを感じたので挑戦してみることにしました(参考、静岡の通販業者さんのレシピ)。

 下ごしらえ・調理の部

 まずは、甘味噌を準備します。

 ・味噌50gに、みりんと砂糖各大さじ1を加えて

 ・弱火で煮て、すっかり馴染ませたら消火。冷まします

 ※多分、この『冷ます』がワサビの細胞を壊さないために大事だと思います

 ・ここに根ワサビ20gを混ぜ込むんだけど

 ・いつもの『鮫皮』に加えて、『おろし金』を準備しました

 もう、お分かりじゃないかな?

 ・半分は、普通に摺り下ろして

 ・甘味噌に混ぜ込みます(かなり贅沢)

 残り半分は、

 ・おろし金で粗く擂り下ろして、甘味噌に加えたら

 ・密封できる瓶に移して

 ・冷蔵庫で保存します

 多分、これで完成だと思います。

 そうして、夕食。

       さあ、どうかな?

 おおおおおっとぉ!

 これはすごい!

 何と言ったらいいんだろう。わさび醤油が、口の中を一気に攻めてくるのに対して、こちらは、味噌のマイルドな風味に包まれて、じわわわわッと陥落させられる感じ。ご飯が、全てなくなってしまいました。

 変な例えですが、織田信長と徳川家康ぐらいの違いがあります。

 なるほど、ヤマケンさんが「これが一番好き。」と言うのもよく分かりますね。マタギにとっては、甲乙つけがたいです。ただ、多分、こちらの方が保存期間が長いことも強みだと思います。

 いいものを教えてもらったわい!

 また作らせてもらいたいと思います。

 

 ・・・お昼のブルスケッタに夜のわさび味噌。至福の一日になりました。

 八百万の神々に感謝!