マタギ以外の全員が寝込んでいる。息子の熱は下がったが、隔離状態は解除されていない。
これは、かつてないピンチです。非常に自己チューなたとえなんですけど、ゾンビの館に、人間が一人だけ閉じ込められている気分。
本当に隔離されているのは、妻と子供たちなんですけど、あっちが絶対的な多数派なものだから、マタギの居場所が、台所と風呂場とトイレしかない状態に追い込まれているのだ。
だが、待てよ?これは、ある意味チャンスなんじゃないか?
「毎度!」
折りしも移動販売の八百屋さんがやってきた。当然、対応できるのはマタギだけ。
「おう、どうも。」
「んんっ?奥さん何したのや。」
「今、熱出して寝った。」
「(買い物)どうする?」
「豆腐と糸コン、それから、豚バラのコロコロしったとこないが?」
「おう、あるある。これでどうだ。」
「いいねえ!今日は、これでOK!」
八百屋さんが出してきたのは、
カレー用だって
4人分+明日の朝も食べるとなると、ちょっと足りないかな。冷蔵庫にあるロース肉も混ぜてしまおう。本日のディナーは、この肉を使って
≪骨なしスペアリブ≫
を作ってみます。それから、前回好評だった小倉アイスも作ろうかな。みそ汁は、ナメコたっぷりのキノコ汁が美味しそうだなあ。
何がチャンスだかお分かりだろうか。
そうなんです。みんながダウンしているということは、マタギが好きなように、全てを作れるということなんですよ。一応、食べやすいもの限定ですけどね。
ええと、先ずは、小倉アイスのもとを作って冷凍庫へ。
スペアリブも時間がかかるから、まだ5時だけど始めてしまいましょう。
下ごしらえ・調理の部
・圧力鍋の底に油を敷いたら、肉をひと通り炒め、ひたひたになるように水を注ぎます
・蓋をせずに沸騰させるとアクが浮いてくるので掬い取ります
一旦消火
・酒酢みりん各大さじ1、醤油とはちみつ大さじ2、砂糖とニンニクと和風だしを少々
・加圧8分。ピンが降りるまでのんびり待機
・この隙に、冷凍ナメコをぬるま湯で解凍しておきます(これは解凍が済んだところ)
・ピンが下りた圧力鍋の蓋を取って15分ほど揺すりながら加熱していくと
いい感じに煮詰まってきましたよ
ここまで来ればひと安心。シャワーを浴びたら第2部です。
・2時間ほど冷凍したアイスクリームのもとは、今ひとつ固まっていません。でも、あずき入れちゃった
君は、食後のデザートになってもらうからね。
さて、そろそろいいでしょうか。
・明日も食べられるように、たっぷりのナメコ汁です
※入ったのは豆腐3/4丁とナメコ。顆粒出汁と味噌味に塩少々で微調整
キャベツとトマトを切ってスペアリブもどきを盛り付けたら、各自の分を妻から運んでもらいました。
本日の夕食です
豚バラ肉は、柔らかく仕上がったんだけど、カナダ産ロース肉は固めの仕上がりでした。ロースが悪かったのか、カナダ産が悪かったのか、今後、検証していく必要を感じます。
そして、最後に、
デザートのアイスを食べてもらいましょう!
こちらは、ある程度予想していたんだけど、固まり始めの所にあずきを入れたものだから、底の方に沈んでいました。(混ぜればOKです)
これが、美味しいんですよ
みんな喜んで食べてくれたようでした。
ただ、後始末まで、酒をグビグビ飲みながら楽しんでたら、酔っぱらったんだか疲れたんだか寝落ちしてしまいました。もう少し、ペース配分を考えるべきだったと、ここでも反省(あまり生かされないと思うけどね)。
ピンチはチャンス!
いろいろな場面で聞く言葉だけど、やっぱり本当ですね。
息子は、元気になって、翌朝、職場へと旅立っていきました(後日、息子の職場でクラスターが発生していたことが判明)。
女性陣も、そのうち元気になるでしょう。
それまで、マタギ自身がゾンビになりませんように。
やっぱり、無理かなあ。
大変でしたね、どうぞゾンビ🧟になられませぬよう、ご自愛くださいませ。
お心遣いありがとうございます。
みんなで気を遣いあっているんですけど、どこまでもつか、頑張ってみますね。