山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

OH! サンキュー!!

2020年04月26日 | 日記
 『舌切り雀』の欲張りばあさんは、大きな葛籠(つずら)を選んでひどい目に遭った。欲タガリのマタギは、調子に乗って釣りすぎてしまったために、現在、苦しい思いをしている。なんだか似ているなあ。
 毎日、アジ料理。 アジの怨霊からは、「ちゃんと料理してね。」と言われる一方で、さすがに、家族からも、「このままだとアジまみれになっちゃう。」みたいな発言が聞かれ始めた。なんとか打開策を考えなければならない。少々重い足取りで仕事に出掛ける。
 仕事の方は順調で、ストレスなく終了。 しかし、帰路、家が近づくにつれてだんだんと思い出されてくる。 自身の欲によって生じた重荷がのしかかってくるのだ。 再び重い足取りに戻って帰宅すると、おおお!どうしたことだ!!

空のクーラーボックス

残りの魚を入れていたクーラーボックスが、空になっているではないか。
 妻に聞くと、
「残りのアジ、料理しちゃった。」
と言うではないか。見れば、

揚げて漬けた?

「味が濃いめだけど、おつまみ用。」
だそうだ。摘まんでみると、いけるじゃないの。
 そして、

干物準備中!

冷蔵庫で”ひらき”を乾燥中。
 嬉しいねえ!これなら連続していたアジ定食も、一息つける(贅沢ですかね)。
 背中に背負っていた、大きな葛籠とアジの怨念とが一気に取り払われた感じ。
 ありがとうね、我が妻よ!マタギの葛藤に気付いてくれていたのね!!
 これで、別の料理を楽しめる? また釣りに行ける???
 いずれにしても、サンキューです。

 ・・・しかし、結婚して30年。我が家の魚捌きって、マタギが一人で担ってきたはず。
 もしかして、今までずっと爪を隠してきたって事?
 聞いてみると、
「爪が伸びてきたのよ。」
とのこと。・・・う~ん。
 ま、いいか。



お陰様で、保存食となったアジたちを、『アジまみれ』を忘れた頃に美味しく戴いております。

 これにて、一件落着ですね。海の神様もアジの怨霊も家族も、みんな納得できる結末になりそうです。
 ここまでの紆余曲折で、いろいろと思うことはあるのだが、その辺は、次回以降にまた考えることにしましょう。

 チャンチャン


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