先日、ある会食の席に招かれたときに、面白いデザートが出された。
それは、パンナコッタというもの。
そもそも、パンナコッタというものを知らなかったのだが、プリンのようなババロアのような万人受けしそうなスイーツだ。
それだけなら、「美味しかった。」で終わるところなのだが、給仕さんの説明を聞いて驚いた。曰く、
「鯉の甘煮汁をソースにしております。」
と言うのだ。
鯉の甘煮というのは、県の内陸南部でよく作られる伝統料理で、
コテコテの郷土料理
お正月のお節料理の一品として使われたりする純和風の料理です。
この汁は、醤油みりん砂糖をたっぷり使った甘じょっぱくて濃厚なもの。
恐る恐る食べてみると、これが、よく合うんだなあ。
給仕さんの解説を聞いていなかった人たちは、食べ終わってから、
「ええ~!?全然違和感なく食べちゃった。」
などと申しておりました。
余りにも面白かったので、帰宅した翌日、家で再現してみることにしました。
まずは、パンナコッタから。
下ごしらえ・調理の部
思いのほか簡単に作れそうです。
・牛乳200g、生クリーム100g、グラニュー糖40gに粉ゼラチン5gを準備
・粉ゼラチンはふやかしておいて、他は小鍋に合流
・鍋は、ゼラチンがよく溶ける温度まで加熱します。(85℃で火を止めました)
・ゼラチンを入れたら、かき混ぜながら氷水で冷ましていきます
かなりトロっとしてきました
・15度まで下がったところで、容器に流し込みます
・冷蔵庫で固めます(今回は、夕食後まで約3時間)
夕食後のデザートに出したんだけど、今回は、少し遊んでみました。
三種のパンナコッタでございます
イチゴジャムに
ブルーベリージャムに
柚子ソースでございます
お好みのものを選んでもらいました。
基本的には、生クリームの濃厚さを湛えた美味しいデザートなんですけど、乗せるものを変えれば、色々な楽しみ方ができるはずだと考えました。
マタギは柚子ソースを食べたんだけど、なるほど。このデザート、癖がないから、どのように調味しても、その味を受け止めてくれるんですね。
上の部分を食べ終わってから、シャインマスカットを乗せてみたら、今度はちゃんとブドウ味に染まってくれました。
家族も、喜んで食べておりました。
美味しくて、味付けはお好みのままに楽しめる。しかも簡単なんだから、言うことなしですね。
面白いデザートを覚えさせていただきました。
ただ、今回は、全体を温めてからゼラチンを入れてみたんですけど、違うやり方もありなのかもしれない。この辺については、次回以降試してみようと思います。
何はともあれ、ご馳走様でした!
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