山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

食いねえ食いねえ!

2020年02月23日 | 日記とレシピ
 息子の「お帰りなさいメニュー」の続きだ。
 「イカそうめん」を最初に作った理由は、「ゲソ」と「エンペラ」を使った第2部の料理がひかえているから。これを、甘エビの解凍中にやってしまえば最も合理的、なんて考えたんですよ。やってみると、甘エビとは言っても、そんなに甘くはなかった(というオヤジギャグが落ちです)。

例によって塩湯で解凍作業

この間に『イカポテトサラダ』を作ってしまおうと思ったんだけど、そんなに簡単ではなかった。

 ≪甘エビの刺身とイカポテトサラダ≫

 ・冷凍エビを解凍(40℃の2%食塩水で20分)
 ・その間に、イカのゲソとエンペラを食べやすく切って湯がく
 ・タマネギ1/2個を薄切りにして水にさらし、辛みを抜く
 ・ジャガイモ(中2個)を皮むき、適当に切り分けて水から茹でて15分間
 ※この辺で経営破綻!
 ※20分の解凍時間で、これ全部できるわけなかった
 ・あきらめて、エビの下ごしらえにかかる
 ※この間、タマネギは水にさらしたまま。ゲソは、お湯を切って待機。ジャガイモは、途中で火を止めて水切り。

ようやく ここまできました

 ・この段階で、甘エビの刺身は完成ね
 ここから、イカポテトサラダに移るんだけど、ニンジン忘れてた。慌てて千切りにして、ひと茹でして合流。
 ・塩とコショウとマヨネーズで和えてホッと一息。(レシピは1/7の日記参照)

ここまで、焦りまくり!

ここまでくると、やっと落ち着いた。残るは全て単品なので、余裕を持って調理できる。

こうなって(甘エビ+サーモン)

こうきて(マダイは削ぎ切り)

これが加わって(赤身魚の代わりにアボカドです)

 ここでスタンバイOKです。やっと風呂に入れるぜ。
 そうして、食事の直前に盛り分けて、

希望に合った盛り合わせになったかな


刺身盛り合わせ+海藻サラダ、イカポテトサラダ そして エビ汁です

 美味しいお膳になった気がする。さあ、食いねえ食いねえ!
 前回と違って元気な息子は、ペロリと平らげていました。 よしよし!
 ま、せっかくもらった休みだ。ここで、英気を養ってくれれば嬉しい限りと言うことですね。



ヤリイカ大好き

2020年02月23日 | 日記とレシピ
 息子が突然帰省してきた。聞けば、「働き方改革」の流れで、休暇を取れと言われたらしい。それはそれでいいんじゃない。「ホワイト企業」である証拠だ。ま、陰に景気の低迷とかコロナウィルスみたいな要因が感じられなくもないのだが、そんなことはどうでもいいというのが親の本音。妻も大喜びである。
 前回の帰省の時は、原因不明の高熱によって、殆ど何もせずに、ただ寝るために来ただけという感じだった。だったら今度こそ、親手作りの美味しい料理を食べてエネルギーを充填していって欲しいじゃないの。
 初日は、主に妻による「おでん」。2日目は、息子の好きなエビ料理。これは、私の担当ですね。
 実のところ、正月料理用の冷凍甘エビは、まだ、たっぷりある。これだけで料理を組み立てることもできなくはないんだけど、やっぱり、変化をつけたいよね。
 他に欲しいものはないか息子に聞いてみると、「白身魚がいい。」と言う。この要望を念頭にスーパーの海鮮コーナーを眺めてみる。
 真鯛が旨そうですね。サーモンは身は赤いけど、実は白身魚と聞いたことあるぞ。カートに入れながら歩いていくと、イカが目に入る。『刺身用』というラベルが貼られたスルメイカのパックが並んでいる。おっ、いいね。そう思って手を伸ばした先に、一回り大きなイカのパック。こちらも『刺身用』だけど、放たれるオーラが別格だ。なぜか、このパックだけヤリイカである。
 何で1個だけ?とも思ったのだが、「美味しそうなんだからいいじゃない。」という思いが勝ってしまい、これもカートに入れる。その他、色々と購入して、買い物終了。
 帰宅して、改めて見なおすと、なかなか豪華です。ふふふ、これなら息子も喜ぶでしょう。なんて言いながら、包丁を振るえることが楽しみで仕方がないマタギ。
 段取りを色々と考えていくと、ヤリイカからスタートでしょうね。

  ≪ヤリイカのイカそうめん≫

 今回は、イカの下ごしらえがメインになります。

それなりの大きさに育ったヤリイカです

 下ごしらえ=調理の部
 ・ワタを抜きます
 ※目の上の接続部分に指を入れて、足をそおっと抜いていきます。

今回はきれいに抜けました

 ・エンペラも付け根を指で挟んで外していきます

 ・筒の端っこを切り落として、皮を剥きます

 ・エンペラを剥がした線に沿って包丁を入れると『コウ』に当たるので、そのまま切り開きます

『コウ』があるのですんなり開きます

 ・身の内側を中心に、ていねいに洗います
 ・今回は、身を横に半分に切って、そこから「そうめん」にしてみました

こんな感じ


盛りつけ前の待機段階です


 わかる?この透明感。身が薄いわけではないんですよ。それなのに、皿の模様が透けて見えます。美しいねえ!!
 ちょっとつまみ食いしてみたけど、ツルッと甘い。
 夕食が楽しみです。

  To be continued!

 

自然アンテナ受信中

2020年02月22日 | いきもの
 2月も後半です。冬の便りと春の便りとが交錯しながら、いつの間にかここまで来てしまった感じ。公園を取り囲む山の景色も、秋なんだか冬なんだか春なんだか、よく分からない雰囲気だ。

2月としては不思議な景色(白くない山形)

 これからの季節の変遷は、神のみぞ知る。それに対して、マタギは、空気の感触がどう変わってきているかとか、生き物たちの生業が普段通りか否かみたいな経験値で季節を嗅ぎ分けていることが殆どだ。
 そんな中で、今月4回目の勤務先での散歩。観察、そして、カメラのターゲットは、下手の横好きで、懲りずに野鳥たちである。
 いつもの沼に辿り着くと、いつものように鳥たちが待っていた。

いつもの方々ですね

焦点距離を変えると、

いっぱい泳いでいますよ

 アオサギ君は、相変わらず長い足で立っています。だけど、他の方々の様子が違いますね。
 これまでは、岸辺や石の上に上がったり、丸くなったりして寒さをしのいでいたんです。それが、沼の中を泳ぎ回っているではありませんか、カルガモもカワウも。
 鳥たちの気持ちは分かりませんが、眺めている側からすれば、のどかな景色。サン・サーンスの「白鳥」のイメージだ。レンズの焦点距離を上げてみると、

結構波立っています

風の強さが分かるのだが、やっぱり、のどかに見えるのは、水温と気温とが高くなったせいでしょう。
 春が近づいていることを、鳥たちが体現してくれているんだね。

 さて、散歩コースの後半、街路樹に鳥の群れを発見した。

何者だ?

大きさは、ムクドリぐらい?今まで見たことのない鳥だ。こちらも、焦点距離を上げて撮してみる。

これって、「○○レンジャク」だよね。図鑑などでは見たことがあるのだが、実物は、初めて見た。
 帰宅して、写真を拡大。更に図鑑等で確かめていく。

高貴な姿をした鳥ですね

 特徴的な頭の形から「○○レンジャク」であることは確定です。この「科」(レンジャク科)は、2種類しかいないので「キレンジャク」か「ヒレンジャク」のどちらかだ。(こうやって、絞り込んでいく作業って楽しいんですよ。)
結論、しっぽの先が赤っぽいことや、腹が黄色っぽいことなどから、「ヒレンジャク」と判定。
 生態などを調べてみると、「3月から5月頃、平地の集落や市街地付近に群れで現れることが多く・・・」(出典「日本の野鳥」山と渓谷社)みたいな記述があるので、やはり、「キレンジャク」よりも、その可能性は高い。
 ・・・マタギとしましてはですね、こうやって、生き物の同定を進めていく作業が楽しいんですよ。その結果、知識が広がっていく喜びがたまらない。
 この楽しみの延長線上に海山遊びがあります。その結果、美味しい山菜やキノコを見極められるようになる。そして、季節というか『旬』を読んで採取に一喜一憂する。更に、この喜びを家族や知人達と共有する・・・。
 ストップ! この話は終わらなくなります。この辺で中断しましょう。
 本当の春の訪れは近い。楽しみにしましょう!!

  To be continued!

いけますね!ワンタンスープ!

2020年02月21日 | 日記とレシピ
 帰宅すると留守だった。お弁当の始末をしてから冷蔵庫を覗くと・・・。そうでした。次は、貴方の出番だったんですよね。餃子の皮が鎮座しておられる。一応、密封はしてあるけど、開封済みなんだから、早めに食べないといけない。 どうやって食べようかな?
  ポクポクポクポク チ~ン

 ≪餃子の皮でワンタンスープ≫

 実は、冷蔵庫の中には、既にメインディッシュ候補となる豚ヒレ肉が用意されていたのだ。だとすれば、餃子の皮をどんなスタイルにして脇を固めるかってことだ。・・・スープでしょ、と言うか、それしか思い浮かばなかった。早速、ワンタンスープに使えそうな食材を確認していく。


 材料の部
 ・餃子の皮:10枚ぐらい
 ・ブナシメジ:半パック
 ・ニラ:1/2束
 ・ソーセージ:3本

 調味料の部
 ・中華だし(固形):大さじ1
 ・酒:大さじ2
 ・醤油:大さじ1
 ・塩:一つまみ強
 ・ショウガ:半かけ
 ・水:1リットルぐらいかな
 ※その他:ゴマ油小さじ1程

 調理の部
 ・ブナシメジをバラして水から茹でる
 ※塩はこの時点で加えておく
 ※こいつ、大嫌いなんだよね。山では苦労の末にやっと持ち帰るのに、1パック128円とは何事だ!
 (本物の味と香りを知る者から言わせれば、別物。ライバル視する必要はないはずなんですけど・・・、ちょっとね。)

 ・沸騰したら、ソーセージも足して調味料全てを入れて煮る

今回はソーセージなのでアクは殆ど出ません

 ・ここまで来たら、盛り付け前まで待機
 ・全体の準備が整ったらニラを投入

 ・一煮立ちしたら、餃子の皮を1枚ずつ入れていきます

今回は、皮を半分に切って使いました

 ※重ねて入れると、くっつくから注意

もう一煮立ちで完成です

 ・最後にゴマ油を回しかけて出来上がり


 メインディッシュ(トンカツ)との相性も悪くなかったです。 みんなで、美味しく食べ切ることができました。
 野生の勘で食材を組み合わせても、結構美味しくできることが分かりました。(栽培ブナシメジも美味しかったところが、ちょっと引っかかりますけど・・)
 めでたしめでたしといたしましょう

積もらない

2020年02月20日 | 日記
 「今シーズン1番の寒気がやってきます。普段雪の降らない地域でも大雪に警戒して下さい。」
こんな報道が繰り返されていた。
 確かに、日中の戸外の風景は、雪、雪、雪。延々と雪が降り続いている。これは、予報通りの大雪かなと、思いながら午前中の勤務を終えて、昼の散歩に。
 これだけ雪が降っているのに外出?実のところ、少々迷ったんだけど、ちょうど休憩のタイミングで雪が止んだので出かけることにしたのだ。だけど、ええっ!?

一部がうっすらと白いだけ

路面の積雪は、全くなし。水たまりがあるだけだ。いつもの公園の芝生にも、うっすらと積もっているけど、積もっていない所もある。
 あれだけ降り続いたのに、これしか積もらなかったの?

我が愛車への積雪

朝から駐車しっぱなしの車の上も、全然大したことがない。周辺の山も、

綺麗ではあるんですけど

積もるよりも先に消えていってる感じ。積もった所も、すぐに消えそうな気配。
 帰宅して窓から外を見ると、

定点観測1 雨上がりですか?

路面はもちろんだが、最も雪の積もりやすい屋根の上にも全くなし。雪は、断続的に降っているんですけど、積もらないんですね。

定点観測2 少し白くなった

日が落ちて、ようやく屋根に積もり始めた。
そして翌朝。

定点観測3 一番気温の低い時間なのに

お向かいの屋根にうっすらと残った雪も、間もなく消えますね。
 暦を見ると『雨水』。そうですか。「大雪」は、ついに訪れないまま山形の冬が過ぎ去っていきそうですね。
 これまでに経験したことのない春がやってきそうです。
 これも自然のなりゆき。受け止めるしかありません。
 ・・・どんな春になるのか、見守っていきたいと思います。