山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

こころをあたためたい(さんぽうた34)

2020年10月26日 | いきもの

 こころをあたためたい  いぬたで かな

ちいさいあなたは
きづいてくれる

わたしのさかせた
いちりんの
やさしさに

おおきいあなたも
きづいてくれる

わたしたちのあんだ
すとうるの
ぬくもりに

どんなに
あさがさむくても

わたしは
あなたをあたためる

この
ももいろの
はなとすとうるで

あなたのこころを
あたためる



イヌタデが花盛りです


 そうは言っても、極小の花。よくよく近づいて見ないと、その花弁の形や色合いの美しさは、分かりません。
 これを遠くから見ると、

うっすらと桃色のストールって、持ち上げすぎか。それにしても、ほんのりとした温かさを感じさせてくれる群落です。

 自家受粉なのかな?でも、小さい昆虫たちは、この色に惹き付けられるだろうな、などと想像が膨らんできます。

 そして、この淡い色のストールが、地面近くの野草たちを元気づけているように感じたのですよ。

 イヌタデって、昔の子どもたちが、ままごとでお赤飯がわりに使っていたので、『赤のまんま』とも呼ばれているんだって。きっと、遊んでいた子どもたちの気持ちを、ほっこりと温かくしてくれたんじゃないでしょうかね。

 あなたも、道端で見つけたら、近くから遠くから見て、ほっこりして下さい。


きのこ汁で温まりましょう

2020年10月25日 | キノコ料理
 欲タガリマタギは、この4日間で3日山に入り、1日ボランティア。そうして、夜には勤務だから、かなりハードスケジュールになってしまった。
 いい年して、無理しすぎじゃないかと自分でも思うのだが、とにもかくにも『旬』なのだ。仕方がない。
 おかげで、塩漬けの桶と冷凍庫には、これから訪れる冬から来年の秋に向けての備蓄が整いつつある。
 さて、即戦力用のキノコも、冷蔵庫にいっぱいある。今日は、どうやって戴きましょう。

 ポクポクポクポク チ~ン

  ≪ナラタケのけんちん汁≫

 寒さの増してきた陸奥(みちのく)の秋の夜長には、あったまり料理が似合う。今宵は、これでいってみましょう!

 下ごしらえの部
 ・ニンジン1/2本を銀杏切りに、大根10㎝を半月切りに
 ※幅5mmぐらいかな?

こんな感じ

 ・里芋を水から茹でて、沸騰10分

 ・皮を剥きます

今回は、きれいに剥けました

 ・これも幅5㎜ぐらいに切って水にさらして待機
 ・ゴボウは(1/2本)、ささがきにして酢水にさらしておく
 ・油揚げ(2枚)は油切りをして短冊に
 ・豆腐は、さいの目に切って待機

 調理の部
 ・鍋にゴマ油とサラダ油を半々ぐらいに敷いて熱する
 ・里芋と豆腐、ナラタケ以外を炒めて、熱と油を通します
 ※里芋と豆腐は崩れそうだったので入れませんでした

こんな感じ

 ・だし汁5カップとナラタケ(たっぷり)を加えて煮ます
 ・醤油大さじ2と塩ひとつまみを加えて15分ほど煮続けます

 ※大根とニンジンを柔らかくしたいのだ
 ※下ごしらえの段階で里芋に火が通っていないようなら、それも煮ます
 ・食べる直前に、待機していた里芋と豆腐を加えて再沸騰させます

いい感じになってきましたよ

 ・最後に、振り塩で味を調えます
 ※口の中が焼けるようなアツアツを戴きましょう(南蛮粉も合います)

本日の夕食(ナラタケ少ないのは、たまたま)


 あったまるう!やっぱりナラタケは、汁物にも合う!!みんな喜んで食べていました。
 今回の収穫物は、保存の他、親戚にも送ったんだけど、冷蔵庫には、まだまだ残っているので、また違う料理を試してみようと思ってます。

 毎度の事ながら、山の神様に感謝。

これってキノコなの!?

2020年10月24日 | キノコ料理
 本日の献立。

こちらです

 この中に、キノコが3種類使われています。
 最初に2つ。

キノコの佃煮をおひたしにかけました

 左がハナイグチで右がナラタケです。野菜に和えて戴きます。非常によく合います。
 さて、もう一つ使っているのがこれ。

ブナハリタケです


 下ごしらえ・調理の部
 ・汚れを落として水にさらしておいたキノコを、食べやすい大きさに切って水気を絞ります

こんな感じ

 ・軽く塩コショウして、暫く馴染ませます

こうなって

 ・バッタ液を作ります
 ・卵1個を割りほぐして、薄力粉1/2カップと絡めます

まだまだ濃すぎ

 ・水を少々足して濃度を調整します(大さじ1強使いました)

 ・キノコを潜らせて

 ・パン粉をまぶして

 ・油温180℃で揚げて(温度は、結構いい加減)

 ・油を切って

 ・出来上がり

  
≪ブナハリタケのフライ≫
が出来上がりました。
 この料理、何も言わずに食べてもらうと、まず100%の人が、お肉のフライと思うようです。下味が少々ついているせいでもあるのですが、何よりも食感が鶏の胸肉やささみ(または豚モモ肉?)とソックリなんです(もっとジューシーかも)。
 そのまま食べてもOK。もちろん、ソースをかけて召し上がっても結構です。
 今回は、家族に種明かししておきましたが、それでも、「お肉みたい!」と言いながら喜んで食べていました。この辺が、ブナハリタケを「山のお肉」に例える所以であります。
 このキノコ、深山では、結構手に入りやすいものです。もし、手に入りましたら、是非一度お試し下さい。多分、繊維質たっぷり、ヘルシーな健康食でもあります。お勧めです。
 それにしても、美味しかった(リピート予定)。

 山の神様、今回もありがとうございました。
 


欲タガリの心に火がついた

2020年10月23日 | キノコ採り
 いよいよ中秋のキノコも『旬』を迎えたことが分かり、A氏と別の山に入る。予想通り、真っ盛りだ。

こんな風になってました(右の大きいのは、毒茸ですけど)


左上の白いのはブナハリタケ(美味しいです)

 この山もナラタケが最盛期のようで、たっぷりいただいて帰ってきました。
 そうして、その2日後、お向かいのM氏とともに、マタギのホームグラウンドへ。ナラタケの『旬』が今だから。そして、休日がうまく重なってM氏と活動できるのはこの日しかなかったからだ。

やっぱり食べ頃です

 本日は、M氏に楽しんでもらいたい。私は、昨日までにかなりの収穫を得ているのだから。そんな思いでM氏と山中を歩き回る。おっ!

きれいなブナハリタケです

 このぐらいは貰って帰ろうかな。僅かではあるが、ハケゴに入れる。

尾根に日が差す

 それにしても気持ちがいい。空気が澄んでいて遠くの景色までくっきりと見える。多分、気温は5℃以下。本日は、命の洗濯日和だ。収穫の善し悪しに右往左往せず歩く山も、たまにはいいものだ。
 M氏も満足したようなので、車に戻ることにする。
 ところが、帰りの道すがら、M氏が発見してしまった。
「おう!あの川の向こう岸に見えるの何だ?」
確かに、倒木の色が変わっている。しかも、旬のキノコの色だ。
「いぐべ!」
川は、深いが押し流されるほどではない。流速の弱いところを選んで渡って見ると、



正に『旬』

 ・・・本日は、ストイックに山歩きだけを楽しむはずだったんですよ。でも、ダメでした。このキノコ達は、眠っていた欲タガリの心に火をつけてしまいました。
「これだから、止めらんねずねぇ!」
などと言いながら、本日も大量収穫して帰宅。

 まあ、せっかく山の神様が用意して下さった恵みだ。とにかく美味しく戴くしかありません。
 さあ!キノコ料理、楽しむぞ!!

おれはゆうしゃ(さんぽうた33)

2020年10月22日 | いきもの

  おれはゆうしゃ  くりの たいが

いたいって?
あたりまえだろ
とげなんだから

ひどいって?
あんたがわるい
てをだしたんだから

おれは
ひめをまもる
ゆうしゃだ

へたにてをだしたら
いたいめにあう
そんなりすくは
かくごしろ

でも しんぱいするな
ひめがそだって
ひとりだちするとき

おれも
やくめをおえる

そのときは
わるいむしがつかないように
ひめをだいじにしてくれよ



姫が独り立ちしました


姫を守ってきた勇者たいが君も役目を終えたのです


夏の日も


秋が訪れても


ずっとずっと、姫を守り続けてきたんだよね。

巣立っていく姫達 見送る勇者達



 きっと、姫達もお礼を言ってるよ。

 「今までありがとう。おかげで、こんなにきれいに実りました。」

 秋の実り。私たちも、勇者の努力に感謝を込めて戴きましょう。