山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

『旬』は待ってくれないから

2020年10月20日 | キノコ採り
 せっかく届けていただいた選りすぐりの秋刀魚。これは、美味しいうちに調理して食べなければならない。とにかく待ったなしだ。多少へたくそでも、多少面倒くさくても、送ってくれた方達への誠意を込めて調理しなければならない。『旬』は、待ってくれないから。
 同じく待ってくれないのが、山のもの。山菜もキノコも、『旬』を外したら、そのありがたみが消えてしまう。その『旬』が訪れようとしているのだ。
 今日は、午後から勤務だよ。でも、今日行っておかないと『旬』を外してしまいそう。そんな思いに駆られてキノコ山に出かけてみた。
 早朝5時半過ぎに車止めに到着。既に軽トラが2台駐まっている。まだ、日の出時刻前なんですけど。
 みんな感じているのだと思う。マタギと同じように。中秋キノコの『旬』が訪れようとしていることを。防寒と防水の身支度を調えて、山に分け入る。

ブナの黄葉が進むと森が明るくなります


定点観測地(まだ秋は浅い)

 木の葉の雰囲気では、秋の半ばという感じですかね。まだ、足元の草が起きているから、霜が降りるほどの冷え込みは経験していないことが分かります。それでも、

ナラタケ


ブナシメジ


ナメコ

 いよいよ、出てきましたよ!そして、先月キクラゲを採った木から、

ヌメリスギタケ

 主に、秋中盤のキノコです。例年よりも1週間ほど遅れての発生かな。
 嬉しい状況です。キノコ採りの新しいステージに突入したことは間違いなし。
 さて、ここからは、少々慌ただしくなるかもしれません。
 気を遣うのが、キノコの成長です。ナメコは比較的ゆっくりですが、ナラタケはあっという間に『旬』を迎えて崩れてしまう。このように、キノコの種によって、成長の速度が違います。
 さらに、その辺を微妙にコントロールしているのが、お日様。天候と気温によってキノコの成育は著しく異なってきます。それを読んでキノコを採るのも、楽しみの一つです。読みが当たれば、喜びも倍増します。
 とにかく、『旬』は、待ってくれません。そういう季節なんです。

 さあ、この季節を、たっぷり楽しむぞ!