季節は次のステップへと進んでいるようなので、マイタケ採りに少々の未練を残しつつも、雑キノコ採りに移行していくことになる。
そうなると、同行者は向かいの住人であるM氏になることが増えてくる。他の仲間との同行も考えられるのだが、我々のうちで確立された行動パターンだと、少人数限定にならざるを得ない。簡単に言えば、取り分は1/1 > 1/2 > 1/3・・・ってことです。
「いやあ、秋刀魚旨いっけやあ。ご馳走様な。」
「うちでもハナオクラ旨くて旨くて、みんなで喜んで食ってたず。」
そんな会話を交わしながら林道を進む(プリンセスの話は抜きです)。
珍しく先行の軽トラ車が1台駐まっている。我々が車止めに着いたのが、日の出時刻の10分前だから、このお方は、もっと前、暗いうちから行動開始したと思われる。気合い入っているなあ。こちらは雑キノコ狙いだから慌てる必要ないんだけど、なんとなく力が入る気がする。これは、こうして収穫をめざす人間の気合いが乗り移るからだと思う。不思議な連帯感とライバル心とが、同時に湧き上がってくるんですよ。
さあ、準備OK。行ってみましょう!

少しずつ色づいてきました

おおっ、ナメコじゃないか。さい先良し!

相棒はナイフを忘れたみたい。手で採ってる
進んでいくと、

クリタケですね
マイタケはありませんでした。サワモダシも殆ど終わりみたいだけど、キノコの種類が増えてきた感じ。

美しい!
山の高いところから日が差してきました。そうして暫くすると、

渓にも日が差してきました
色々なキノコが顔を出し始めたけれど、真っ盛りとなるには、もう暫くかかる感じです。
その後、カラマツ林を歩き回って(収穫、ほぼ0)から一番下流の倒木を当たってみたところ、

キクラゲと

真っ白だけどヒラタケです
ナメコはまだだったけど、雑キノコが少しずつ顔を出し始めた感じ。ブナハリタケかと思ったのに、この倒木でヒラタケとは、驚きでした。
念のために付け加えると、この倒木はブナなので、このキノコは、針葉樹に生えるスギヒラタケではありません(スギヒラタケは、最近、毒キノコになってしまった『可哀想なキノコ』(次回以降紹介)の代表格)。
「やっぱり、来てみて初めて分かることって多いね。」
「次は来週。いや再来週かな。」
「うん。ツブが全然なかったからね。・・来週は難しい気がする。」
「だとすると、雪が降るまでの僅かな期間で勝負だな。」
「うん。競争になると思う。」
さて、どういう展開になるか・・・。今年のキノコ採りは、本当に難しいと思う。
山の神様、天気の神様、どうか、よろしくお願いいたします。