山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

謎のサーモンフライ

2021年10月04日 | キノコ料理

 今夜のおかず、一丁上がり。

       これからカツカレーになります

切り口をもう少し大きくしてみます。

       分かります?このお肉の色。まるでサーモンフライ

 実はこれ、本日収穫してきたキノコ料理なんです。

 本日、山の神様から戴いてきたキノコ。

       マイタケ

量が少ないので、香りを楽しむ『お吸い物』に使わせていただきます。

       サワモダシ(主にナラタケ)

こちらは、今回も

       佃煮に

これは、かなり重宝します。おひたしに添えてもいいし、おろし和えも旨い。蕎麦やうどんの具としても優秀です。

 そして、

       マスタケです

 マイタケでもマツタケでもない、マタケ。一文字違いなだけなんですけど、市場価値は、あまり高くないと思われます。

 理由はいろいろあると思うんだけど、その一つに『旬がすごく短い』というのがあります。だから、本当に美味しい時期にこのキノコを食べられる人は、稀だと思います。

 で、今回戴いてきたのが『旬』のマスタケなのだから、マタギとしては嬉しくてたまりません。どうやって食べようかな?

  ポクポクポクポク チ~ン

   ≪マスタケのカツカレー≫

 このキノコの魅力は、大ざっぱに言って2つあります。1つ目が『香り』で、もう1つが『食感』です。今回の料理では、主に『食感』の方を楽しみたいと考えています。

 下ごしらえ・調理の部

 ・キノコについている汚れを包丁とブラシで落として、揚げやすい大きさに切り分けます。

 ※写真のマスタケは「幼菌」なので虫だし不要

 ※「幼菌」しか食べられません。大きくなると硬くボソボソになる

 ・卵1個を溶きほぐしたところに、薄力粉(カップ1/2くらいかなあ?)を加えて混ぜます

 ・水を少しずつ注ぎ足して適当な粘りまで弛めていきます

 ・ここにキノコを入れて絡めたら、パン粉を敷き詰めたバットでまぶしていきます

       準備が出来てきました

 ・フライにしては低温の140~160℃の油温で、じっくり揚げます

 ※今回は、身の厚さを揃えられなかったので、厚い方にしっかりと火が通るように、火力と揚げ時間とに気を配っています

       まだまだ泡が大きい

 ・しっかり火が通ると、泡が小さくなります

 ※最後は、野生の勘で

       いい色じゃないの

 ・最初の写真のように切り分けて盛り付けます

       さあ、ここにカレーをかけて出来上がりです!

 ・・・この後ですけど、夢中になって食べていたら、写真忘れてしまいました。お見苦しいのですが、説明の都合でちょっとだけ。

       これがフライの断面

 まるで、鮭か鱒のような色をしています。それもそのはず。『マスタケ』の名前の由来は、その色にあります。まるでマスのようだから『鱒茸』なんだそうです。

 ところが、その味わいは、マスじゃなくて、まるで『鶏のささみ』なんですよ。この食感には、いつも驚かされます。しかも成分は、殆ど繊維質。健康食としても優等生です。

 ああ、美味しかった!家族も喜んで食べておりました。

 このキノコ、マタギの採り場では比較的レアなキノコなので、今回食べたのも、多分2年ぶりだと思います。次に出逢えたら、どんな料理にしようかなあ。ワクワクしてきます。

 こういう出会いがあるから、山遊びの魅力は膨らむばかりなんですね。

 山の神様、今回もありがとうございました。