今夜のおかず、一丁上がり。
これからカツカレーになります
切り口をもう少し大きくしてみます。
分かります?このお肉の色。まるでサーモンフライ
実はこれ、本日収穫してきたキノコ料理なんです。
本日、山の神様から戴いてきたキノコ。
マイタケ
量が少ないので、香りを楽しむ『お吸い物』に使わせていただきます。
サワモダシ(主にナラタケ)
こちらは、今回も
佃煮に
これは、かなり重宝します。おひたしに添えてもいいし、おろし和えも旨い。蕎麦やうどんの具としても優秀です。
そして、
マスタケです
マイタケでもマツタケでもない、マスタケ。一文字違いなだけなんですけど、市場価値は、あまり高くないと思われます。
理由はいろいろあると思うんだけど、その一つに『旬がすごく短い』というのがあります。だから、本当に美味しい時期にこのキノコを食べられる人は、稀だと思います。
で、今回戴いてきたのが『旬』のマスタケなのだから、マタギとしては嬉しくてたまりません。どうやって食べようかな?
ポクポクポクポク チ~ン
≪マスタケのカツカレー≫
このキノコの魅力は、大ざっぱに言って2つあります。1つ目が『香り』で、もう1つが『食感』です。今回の料理では、主に『食感』の方を楽しみたいと考えています。
下ごしらえ・調理の部
・キノコについている汚れを包丁とブラシで落として、揚げやすい大きさに切り分けます。
※写真のマスタケは「幼菌」なので虫だし不要
※「幼菌」しか食べられません。大きくなると硬くボソボソになる
・卵1個を溶きほぐしたところに、薄力粉(カップ1/2くらいかなあ?)を加えて混ぜます
・水を少しずつ注ぎ足して適当な粘りまで弛めていきます
・ここにキノコを入れて絡めたら、パン粉を敷き詰めたバットでまぶしていきます
準備が出来てきました
・フライにしては低温の140~160℃の油温で、じっくり揚げます
※今回は、身の厚さを揃えられなかったので、厚い方にしっかりと火が通るように、火力と揚げ時間とに気を配っています
まだまだ泡が大きい
・しっかり火が通ると、泡が小さくなります
※最後は、野生の勘で
いい色じゃないの
・最初の写真のように切り分けて盛り付けます
さあ、ここにカレーをかけて出来上がりです!
・・・この後ですけど、夢中になって食べていたら、写真忘れてしまいました。お見苦しいのですが、説明の都合でちょっとだけ。
これがフライの断面
まるで、鮭か鱒のような色をしています。それもそのはず。『マスタケ』の名前の由来は、その色にあります。まるでマスのようだから『鱒茸』なんだそうです。
ところが、その味わいは、マスじゃなくて、まるで『鶏のささみ』なんですよ。この食感には、いつも驚かされます。しかも成分は、殆ど繊維質。健康食としても優等生です。
ああ、美味しかった!家族も喜んで食べておりました。
このキノコ、マタギの採り場では比較的レアなキノコなので、今回食べたのも、多分2年ぶりだと思います。次に出逢えたら、どんな料理にしようかなあ。ワクワクしてきます。
こういう出会いがあるから、山遊びの魅力は膨らむばかりなんですね。
山の神様、今回もありがとうございました。