山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

ベストカップルは君たち?

2024年10月16日 | キノコ料理

 ある夜、ふと目覚めると、話し声が聞こえてきた。 台所の方からだ。

「私たちって、仲良くしてはいけないの?」

「そんなことないと思うよ。」

 冷蔵庫の中から聞こえてくる。

「だって、ずっと、こんな近くに住んでいるのに、一度も許してもらえてないじゃない。」

「きっと、気づけていないんだね、僕たちの相性の良さ。」

「だからって、何もしないでいいの?このままじゃ、一生一緒になれないわよ。」

「う~ん。分かった。この二人の気持ち、御主人に伝えてみるよ。」

「ありがとう。聴いてもらえると嬉しいなあ、私たちの気持ち。」

「大丈夫。きっと、どうにかしてくれるよ。」

 これは、舞ちゃん(マイタケ)とトン君ですね。

 ・・・確かに、マイタケのお友達として牛肉と鶏肉とは紹介してきたけれど、トン君(豚肉ね)のことを考えたことがなかった。これは片手落ちだ。

 で、トン君は、そのことを伝えたくてマタギを呼んだわけね。

 翌日、改めて買い出しに出かけて、材料を十分に確保しました。

 作るのは、マイタケの肉巻きです。

 それでは、行ってみましょう。

 ・天ぷらにもできるようにと保管していた、大ぶりのマイタケなんですけど、食べやすい大きさに裂いていきます

 ※必要量が分からないので、少しずつ補充していく感じで

 ・豚肉の薄切り(300gぐらい)を広げて

 ・茶漉しで片栗粉を塗したら

 ・マイタケを適量(ホントに適量?)乗せて

 ・ちょっときつめに巻いていきます

 ・巻き切ったら、もう一度片栗粉を塗して準備OK

 ※片栗粉は、糊代わりと調味料を馴染ませるために必須

 ・油を敷いたフライパンに、巻き終わりを下にして並べて焼きます

 ・回しながら全体に焼き目を付けていきます

 ・全体に火が通ったら調味料をかけます

 ※今回は酒醤油みりん各大さじ3と、砂糖大さじ1.5(混ぜて溶かしておきます)

 ・焦げ付かないように火加減しながら煮詰めていくと

 ・水分が飛んでトロミというか、ツヤが出てきます

 もういいんじゃないかい?

 ・野菜いっぱいの皿に盛り分けて、煮汁をかけたら出来上がり

       本日の夕食です

 焼くと言うか、煮あがるとマイタケの気配は見えなくなってしまうのですが、そのことが、かえってその次のサプライズ感を演出してくれます。

 ひと口食べると、始めは濃厚な甘辛肉巻きなんです。ところがその次の瞬間、豚肉に閉じ込められたまま蒸し上がったマイタケの香りと旨みが口の中いっぱいに広がります。

 こりゃあ凄い!

 確かに、肉巻きって、焼いて味付けされた豚肉と中の具材の味のコラボだということは分かっていたんだけど、内側に包んだ食材の旨みと香りを閉じ込めて引き出す食べ方でもあったんだ。

 目から鱗です。

 こんなに面白旨い食べ方があったんだ!

 家族一同、舞茸と豚肉のコラボを堪能させていただきました。

 これは面白かった!本当にいい発見をさせてもらった。

 舞ちゃんトン君、ありがとうね。

 おかげで、料理の新境地が開けた感じです。

 ご馳走様でした!!!


元気をもらえたスポーツの秋

2024年10月15日 | 日記

 義理と人情を秤にかけりゃ、義理が重たいマタギの世界・・・

 

 『スポーツの日』を含めた3連休は、珍しく本当に仕事が3連休になった。

 そうは言っても、少人数で勤務を調整しながら、なんとかやりくりをしている職場。

 たまたまそうなったのではなくて、このような勤務に不公平感があってはいけないので、そうなるように調整してきたのだ。

 なぜそんなことをしたかというと、この3日間に、これまでに多大なる恩義や義理を賜ってきた陸上競技会が凝縮して集まってしまったから。

  これまで散々助けてもらってきたのに・・・

  これまで長年苦楽を共にしてきたのに・・・

  これまで子供たちの成長を支えてもらってきたのに・・・

 どの義理も、海より深く、山より高いのだから、こんな人手不足の時にこそ、恩返しすべきだろう。

 少なくとも、キノコ採りよりは、優先順位が上だ。

 万が一、ここでキノコ採りになど出掛けようものなら、天罰が下ろうってもんだ。

 で、何とか休みを取ったので、ボランティアにも専念できすることができた。

 

 正直に言って、3日連続は、心身共にくたびれたのだが、得るものも多かったと思う。

 年齢順に行くと、

       小学生のちびっこの大会

 指導者の教えを吸収して、『もっと早くなりたい』という気持ちが、まっすぐに伝わってきました。

 大会新記録がこんなに出るなんて驚き。

 ちびっこの大会だから、みんながそのまま大きくなるまで成長を続けるとは限らないんだけど、指導の底上げが各地に広がっていることを実感できました(これ、超大事)。

       中学生の大会

       カッコいいでしょ

 姿勢がいいからなんです(この子たちは地区代表ですからね)。

 これも、指導の賜物だと思います。

 勝負が優先になると自分を見失ってしまうし、他人を優先し過ぎても自分の才能が見えなくなってしまう時期です。

 まだ新人です。どうやって自分の強みに気付き、伸ばしていくか。本人と周りの人間との共同作業が大事になる時期に入りますね。

 そして、昨日は、マスターズの大会。

       40台の選手たちは、さすがですね

       えっ?あなたたち、マタギと同世代?

 そして、

       後期高齢者たちです

 OH! アンビリーバブル!!

 俺より速いじゃん。

 ・・・

 この大会では、大会新記録、県新記録が続出していました。

 選手の皆さんがこの日まで、しっかり鍛えてこられたことが一番でしょう。

 でも、それに加えて、素晴らしい環境に恵まれたことも大きかったんじゃないかな。

 気温や風などの気象条件が、非常に心地よかった。

 そして、感心したのが、競技者同士の励ましあい、称えあい

 トラック競技なら、ともに競い合う競技者が紹介される度に拍手を贈る。

 フィールド競技でも、試技の前後に声を掛け合い、拍手を贈りあう姿が、随所に見られた。

「これっていいと思わない?」

 補助員の高校生に、聴いてみると、

「はい。すごくいいと思います。」

と返事が返ってきた。

 やっぱり、誰でもそう感じるよね。

 特に、目前の競技で緊張している選手にとっては、殊更に嬉しい交流だったんじゃないかな。

 見ている者にとっても和やかで心地よい一日になりました。

 マタギは、審判をしていただけで、特に激しい運動をしたわけではないんだけれど、3日目が終わったら、あちこちが筋肉痛になり、ヘロヘロでした。

 でも、参加して良かったあ!

 すごくたくさんの元気をもらえた3日間になったと思います。

 選手の皆さん、ありがとう!


寒くなったら肉味噌ラーメン

2024年10月14日 | 日記とレシピ

 急に寒くなってきた。「涼しい」じゃなくて、寒いのだ。

 上着を長袖にしたぐらいじゃ耐えられない。

 重ね着するか暖房を入れるかしないと身体を壊しそうな感じ。

 昨日のタコ焼きは、アツアツのハフハフですごく良かった。

 今日も寒いから、夜勤前に食べる昼食もアツアツで行きたいですね。

 で、食材を点検すると、中華麺がある。

 いいじゃない!

 これを使ってあったまり料理を作りましょう。

 パッと思いついたのが、肉味噌ラーメン

 こってりした具とアツアツの味噌スープでホカホカできそうじゃないの。

 で、早速レシピを探して決定。 始めます。

 ・合い挽き肉250gと、タマネギ適量にショウガ一片と同量のニンニクを準備(3人前)

 ・タマネギは粗みじん切り、ショウガを摺り下ろして

 ・ごま油を熱した中華鍋でニンニクチューブとともに炒めて

 ・ひき肉も炒めたら豆板醤小さじ1を加えて

 この辺で気づきます。これって、『Masa』さんの味噌ラーメンとそっくりじゃねえかい。ただ、挽肉が多いだけだ。

 それなら、路線変更しましょう。

 ・Masaさん風の調味料で行きます

 ※中華出汁大さじ1強、麺つゆ(2倍)40g、塩4g、砂糖9gに、味噌大さじ5ぐらい

 ・水1ℓ強を入れて暫く煮込みました(水の量、失敗。多すぎた)。バターを適量加えて出来上がり

 ・中華麺を時間通りに茹でます

 ・湯切りして丼に盛り分けたらスープをかけるんだけど、ここで気づいた

 ※肉味噌系のスープは、注ぎ切らないと鍋底に挽肉その他が大量に残ってしまう

 ・トッピングは半熟卵とコーンにしました

 そんで、スープを注ぎ切ると、

       スープが多めなので、せっかくの具材が沈んで隠れてしまう

 食べては、文句なく美味しいアツアツの肉味噌ラーメンなんだけど、ちょっともったいない。

 「スープが一人分350mlでは少し多すぎた」

これが、今回の結果です。

 多分、また作ると思うんだけど、微妙な匙加減ですね。

 単純にスープの量を減らすのもありだし、とろみをつけるみたいなもうひと手間かけるのもありかもしれない。

 これは、冬場に向けての新たな研究テーマになるかもしれませんね。

 楽しみが増えたということにしておきましょう。


本たこ焼きこそ、めでたけれ

2024年10月13日 | 日記とレシピ

 朝仕事の舞たこ焼きは、キノコの味と香りが奥ゆかしく大変美味しかったのだが、ランチは本番。

 本物のタコを使うことになる。

 で、具材も本格的に行ってみようと思う。

 まずは、定番の揚げ玉から準備しましょう。

 これは、時々紹介しているのだが、重宝してるのに、あまりにも簡単すぎて作り方を忘れてしまうのだ。

 そこで、作る度に記録を残しておくことにした。

 ・水35(大さじ2と1/3)に薄力粉22(大さじ2),穀物酢2(小さじ1/2)gを混ぜて

 ・中温の揚げ油に、刷毛で散らすと、きれいな玉になって浮いてきます

 ※ポテトチップスと同じように、泡立ちが完全に止まるのを待って掬い上げます

 ※キッチンペーパーで、ある程度油分を落としたら

       出来上がり

 ・紅生姜は適量をみじん切りに(多い方がいいかも)

 ・長ネギのみじん切りは、朝の分と合わせて1本分くらいになりました

 ・タコは、かなり弾力があって存在感もあるので、そんなに大きく切らなくてもいいと思います

 ・小エビ(アミエビ?)も入れてみようかな

       今回の具材です

 で、焼いているときに1種類ずつ入れていくと時間が足りなくなるので、

 ・タコ以外の具材は、全部混ぜておきます

 ・なんですけど、朝作ったのと同じ割合にみりんを少々を加え、醬油を少しだけ多めにしてみました

 ・衣の液を注いだら、タコを入れて

 ・混ぜておいた具材をパラパラと撒いていきます

 後は、普通にあふれた衣を穴に寄せて、回していきます。

 ・タコ焼き器の場所によって温度が違うので、くるくる回しながら、出来上がったものから取り出していきます

 ※タコ焼き器の表面加工が痛まないように、竹串を使って作業します

       トッピングとソース用に5種類用意したんですが

       一度にいろいろかけたい人

       少しずつかけて食べ比べたい人

 この辺に性格が出てきますね。

 これは、どちらが旨いなんて野暮なことを言ってはいけません。

 どっちも美味しいんですよ。

  いとめでたし!

 ということで、本日は、山に行けなかった分、朝からたこ焼きを作って楽しかったあ!

 石巻の叔父さん叔母さん、今回もありがとうございました。


舞タコ焼きは、いとをかし

2024年10月12日 | キノコ料理

 石巻より贈られた鮮魚を、山の神様から授かったワサビで戴く。

 この上ない贅沢を味わわせていただいたのだが、翌朝の天気に不満。

 また雨だと。

 今週、唯一自由に使える休日なのに、秋雨前線の通過だか停滞だかのために、かなりの雨が降ってしまい、しかも、この天気が継続するらしい。

 『見置き』してきたマイタケに逢いに行きたいのだが、諦めることにした。

 しばらく低温が続くらしいから、もしかしたら成長を止めて来週まで待っていてくれるかもという、淡い期待をかけてみることにしたのだ。

 仕方がないというか、代わりにというか、楽しそうな食材が届いているんだから、そちら様と遊んで、この休日を充実させることにしましょう。

 使う食材が、

       タコのぶつ切り(2パック目)です

 昨夜は、強引に刺身にして戴いたんだけど、この形状だったら、本来の使い方は違うはずだよね。

 パッと思いつくのが唐揚げ。それからアヒージョ

 でも、そんなものよりも作りたいのがたこ焼きでんがな。

 タコが釣れたときには必ずやってるんだけど、今年は、からっきしだったし、わざわざお店で買ってくるというのは、プライドが許さんのだ!(多分、このプライドは間もなく崩れ落ちる)

 そういうことで、ランチは決定ね。

 ただ、丸一日空いてしまったんだから、もう少し有意義な過ごし方をしたい。

 で、思いついたんです。

 本日は、タコ焼き研究Dayにしましょう!

 たこ焼きの具材、衣・・・、実は試してみたかったことがあるんです。

 この際、それを確かめる日にしようではありませんか(なんて言いながら大したことはしないんですけど)。

 そんでですね、いつものようにスーパー朝仕事で実験してみることにしました。

 作るのは、舞たこ焼きです。

 もう想像ついてると思うんですけど、タコの代わりに舞茸を使ってみようという魂胆です。

 ある雑誌で、『松たこ焼き』が載っていたんです。キノコの風味が楽しめるらしい。「だったら。」と思っていたので、この際作ってみます。

 もう一つ試しておきたかったのが『衣』です。

 色々なレシピを読んでいると、やれ長芋を加えろとか、調味料は醤油とみりんとか、出汁はカツオとか、様々な情報が飛び交っています。

 ちょっとこの辺を、自分なりに交通整理しておきたくなったんです。

 それでは行ってみます。

 先ずは、衣作りから。

 ・水300gに卵1個と顆粒出汁少々に出汁醤油小さじ2を入れて混ぜました

 ・薄力粉100gを加えて、よく混ぜたら衣は完成(多分、この辺の配合が原点になる)

 ・マイタケをそれなりに存在感のある大きさに切ります

 ・長ネギ15cmほどをみじん切りにして

 ・タコ焼き器に油を塗ったら準備OK

 ・「高温」に設定して煙が立ってきたら、衣を穴の8分目ぐらいまで注いで、火力を中火に

 ・マイタケとネギを入れると、溢れそうになります

 ・溢れた衣が乾きかけたら、切り分けて穴に戻します

 ・周りが固まりそうかな?と思ったら、動かしてみます

 ・動くことを確かめたら、一気に180度回転

 ・時々裏返しながら焦げ具合を見て

       出来上がりです

 今回の作品は、かなり薄味なので、

       ソース類も少しだけにして、マイタケの香りを味わわんとするなり

 口の中に入れると、ぶわっとたこ焼きの熱気が押し寄せてきます。

 正直、何を食べているのか分からないんだけど、徐々にマイタケの味が広がってきます。

 もっと、キノコの香りがガンと攻めてくるのかと思ったんだけど、ひじょうに奥ゆかしい味ですね。歯ごたえは、ほどほどに弾力があって心地よい。

  いとをかし

 ふむ、こういうたこ焼きも、いいものですな。

 清少納言さんあたりも、きっと喜んでお召し上がりになられることでしょう。

 おっほっほ・・・

 という感じ。

 これにて、第一目的は達成することができました(マイタケの味と衣の配合ね)。

 これでよしと言えば良しなんだけど、もう少し改善の余地がありそう。

 ランチまでに、改善点をまとめてみたいと思います。