山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

餡かけラーメンであったまろう!

2024年11月25日 | 日記とレシピ

 本日のキノコ山は寒かった。

 歩き回っているうちはいいんだけど、キノコを見つけて採り始めると、指先がかじかんでくる。

 そうして、汗ばんだ身体から熱が奪われ、ゾクゾクしてくる。

 やっぱり、キノコ山は、ほとんど冬モードでした。

 丁度帰宅したところに、向かいのM氏が通りかかった。

「何?行ったのか!?」

「一応、行って見てきたんですけど、キノコ山は最後ですね。」

「そりゃあそうだべ。月山は真っ白だぜは。」

 次に行くとしたら、海抜の低いOなんだけど、そちらすらどうなるか分からないので、今後の計画については話をしなかった。

 さて、それにしても寒かった。

 何か身体の芯から温まる料理が出来ないかな?

 台所を調査してみると、ご飯は残り僅か。蕎麦も2玉しかない。ラーメンは人数分ある。

 ということで、あったまるラーメンに決定ですね。

 ちょっと調べてみたら、餡かけラーメンなるレシピを見つけた。

 これで行ってみましょう!

 ただし、つゆはMasaさんの醤油ラーメンとのかけ合わせにします。

 麺に取り掛かるのは最後として、まっ先にトッピングを考えました。

 餡かけラーメンだったら、チャーシューとかメンマとかは不要。

 温玉だけ乗せることにしましょう。

 今年の初めに、温度設定さえ丁寧にすれば、作れるということが分かったので、今回は、ちょっとだけ合理化を目指してみます。

 何をするかというと、お湯の量を増やすだけ。

 温玉を作るお湯の条件が65℃以上75℃未満と分かったんだけど、前回は、鍋が小さかったので、何回も温めては冷めての繰り返しになってしまったんです。

 そこで、今回は、鍋を大きくして、お湯の量も多くすることにしました。

       始めに、卵を常温に戻します(40℃ぐらい)

       加熱して74℃まで上がったら火を止めてコロコロ転がします

 転がすのは茹で卵の発想なんだけど、必要かどうかは分かりません。

 目論見通り、お湯の量が多いと、冷める(65℃)までの時間がかなりゆっくりになります。

 2回の加熱で合計20分弱。

       きれいに出来ましたよ

 さて、本丸です。

 つゆには、かなり色々入ります。

 ※水1ℓに鶏がらスープ15、オイスターソース19、醤油30、麺つゆ30,鶏油9、ごま油5gと塩コショウにニンニク適量入れて温めておきます(3人分)

 そして、野菜とお肉

 ※豚コマは100gほど。あとは適当です

 ※時間をかけたくなかったので、ニンジンとタマネギとキャベツの軸は薄切り

 ・タマネギとニンジンを炒め、透明感が出てきたら肉も加えて、焼き色がついてきたらキャベツ、もやしと足していきました

 ※サラダ油少々使用

 ・ここに用意していたつゆと、片栗粉大さじ2を加えて沸かします

 ※完全に沸騰するとトロミが出て、旨そう!

 ・時間通りに茹でた麺を器に盛り付けたら、このつゆをかけて

       出来上がりです

 超アツアツのウマウマです。

 温玉の出番は、お好みで。

 と言うのは、せっかくのトロトロ卵が固まってしまいそうだったから。

 我が家では、ある程度食べて、身体が温まったところで、

       後入れ温玉

 これもまた、旨いんだわ。

 それにしても、ボリュームたっぷりのアツアツラーメンで、本当に芯から温まることができました。

 ああ~、おいしかった!

 これを食べたら、図らずも睡魔に襲われてしまいまして、収穫物の下ごしらえは明日に持ち越しとなってしまいました。

 救いは、この冬の寒さ。

 これだと、キノコが悪くなってしまうことはないもんね。

 安心して眠れます。

 お休みなさい。


キノコ山、ありがとう

2024年11月24日 | キノコ採り

 明日は仕事が休み。

 審判や町内会の予定もない。

 そして、嬉しいことに、降水確率0%だって。

 だったら出掛けましょう!

 前回、行きそびれたキノコ山へ。

 この前の日記で、季節の追いかけっこが始まった話を書いたけど、キノコ山は、海抜が高い分、秋の勢力よりも冬の勢力の方が勝っていると思うんです。

 でも、この予報なら危険は小さいと思うんだなあ。

 峠では、路面凍結とか除雪車の出動みたいな情報が流れているから、ある程度の覚悟は必要だと思うんだけど、いざとなったら引き返せばいい。

 この辺の割り切りが、若い時に比べての成長と言ってよいでしょうな。

 いずれにしても、今年のキノコ山での山遊びは最後になるでしょう。 

 日の出の時間に照準を合わせて出発した。

 林道の水たまりには氷が張っているけれど、積雪は、ごくわずか。

 目的の車止めにすんなり着くことができた。

        下弦の月が冷たく輝く

 さすがに、道を離れると雪が積もっている。

 『ナイト』の木に着いた。

       少しだけナメコ

 しかし、よく見ると、

       完全に冷凍食品

 これでも、水に浸せばしっかり戻るはずなので戴きます。

       こちらも雪中冷凍ナメコ

 少しずつ生えているので戴いていくと、それなりの収穫になってきました。

       こちらは、キナメツムタケですね

 ナメコに近い肉質と食味を持っています。

 決定的な違いが、ナメコが木から生えるのに対して、こちらは地面から生えます。本日はパス。

       こちらは、雪中ムキタケ

 これもパスしようかと思ったんだけど、

       裏から見ると意外や若々しい

 戴いて帰りましょう。

 かなり大型だったので、思いがけず重たくなりました。

 もう十分です。

 朝日が森に降りてきました。

       葉を落としたブナは、青空に映える

       カラマツの黄金の葉も、もうすぐ地面に落ちる

 ヤマガラの地鳴きと、キツツキのドラミング、そして、渓流の水音だけの世界にただ一人、浸りきっていられる幸せ。

 キノコ山の神様、ありがとうございました。

 おかげで今年もたっぷりと楽しむことができました。

 山に向かって手を合わせ、帰路に就く。


マタギ家のキノコ料理事情

2024年11月23日 | キノコ料理

 このところ、キノコ採りに出かけては、それなりに収穫もしているのだが、その顛末を記録できていないことに気付いた。

他の料理ばかり紹介してきたのだが、愛しいキノコたちをどのように調理して楽しませてもらったのかを記録しておくことにした。

 まずは、ブナシメジです。

       お吸い物にして戴きました

       鶏肉出汁をベースに

       白髭ネギを散らし

 独特の香りと、シャキシャキとした食感を楽しみました。

 次にナメコです。 

 現在進行形で使っているんですけど、特に美味しかったのは、

       これまた鶏肉出汁にネギを組み合わせて

       ナメコ蕎麦が旨かったですね

 やっぱり、この季節は食べ応えがあって、ぬらめきたっぷりのナメコが蕎麦に入っただけでグレードが上がります。

 続いて、サワモダシ(ナラタケ)なんですけど、

     今回は、酒醤油みりんだけで調理して

       佃煮になって現在活躍中

 色々なおひたしに和えて毎日食べてるけど、全然飽きません。

 なくなったら、すぐに追加する予定。

 ただし、サワモダシを使うかナメコを使うかは、まだ決めていません。

 そして、最後にムキタケなんだけど、

       このけんちん汁すごく美味しいんだけど

 妻の作品です。

 いつの間にか、マタギのレシピを完コピしてしまいました。

 ちょっと悔しいんだけど、マタギの作品より美味しいです。

 まあ、ありがたい山の恵みを家族みんなで楽しめているんだから、マルですね。

 秋から冬にかけて、まだまだ変化をつけてキノコ料理を楽しんでいきたいと思います。

 以上、現在進行形のマタギ家キノコ料理事情でした。


ぬかった!ヤンニョムチキン

2024年11月22日 | 日記とレシピ

 「いつもより辛くねえさげな。」

「んだが。ありがど様な。」

そう言ってT氏から受け取った2つの瓶。

       南蛮ダレ粉唐辛子です

 賞味期限は、半永久だから、慌てて使う必要はないんだけど、せっかく戴いたんだから、一度は味わっておかねばなるまい。

 特に、粉唐辛子は初めてなので、絶対に食しておくべきだと考えた。

 調べてみると、ここからキムチを作るには、ひたすら長い道のりがあることが分かった。

 ただ、その一歩手前の『ヤンニョム』なる状態にしておくと、活用の幅もぐっと広がるらしい。

 とっかかりは,ここですね。

 まずは、ヤンニョムを作って料理に活かしていきましょう。

 このヤンニョムとやら、韓国では、各家庭ごとに作り方が違うらしい。

 今回は、韓国料理研究家のキムヨンハさんのレシピを参考にさせていただきました。

       材料のラインナップ

 紹介してあった分量だと怖いので、辛さ控えめに作ってみることにしましょう。

 ※粉唐辛子9,コチュジャン24、醬油55、砂糖5、はちみつ22,ごま油11gに、おろしニンニク13とショウガ7gです

 それでも、

       これって、とんでもない量なんじゃない?

 でも、最後まで行ってみますよ。

       未体験の領域にある調味料の完成

 これを使って料理をするんだけど、今回はヤンニョムチキンなる料理に挑戦します。

 とりあえず、やってみますね。

 ・鶏もも肉をひと口大に切って、みりん少々と塩コショウで下味をつけて10分

 ・水分を拭き取って片栗粉を塗したら

 ・170℃の油で普通に揚げて

 ・余分な油を切ります

 ・鍋の方も軽く洗って仕切り直し

 ・出来立てのヤンニョムを敷いて(大さじ3ぐらいかな?)

 ・加熱しながら、揚げたての鶏から揚げに絡めていきます

 ・全体にヤンニョムが塗されたら完成

       普通の鶏カラみたいに盛り付けてみると

       とてもジューシーな仕上がり!

 さて、夕食時。

 まっ先に箸で摘まんで口に入れると、カラッとした鶏肉を非常に甘旨い衣が包み込んで、すごく美味しい!!

 だが、その数秒後。

 未だかつて経験したことのない辛味が口の中に広がり始める。

 ぎゃあああ~!!!!!

 慌ててご飯をかきこむと少し辛味が薄まる。

 まだ足りない。

 酒だ酒!

 グビグビッと飲むと、ようやく落ち着いた。

 警戒警報発令!

 妻にもその旨を伝えて食べてもらったが、一切れでギブアップ。

 「美味しいのは分かるんだけど、これは無理。」

 はい、よく分かります。

 この日は、他にも美味しいおかずが色々あったので、ヤンニョムチキン氏には、早めに撤退していただくことにしました。

 ぬかった! 

 これは、完全にマタギのミス。

 新製品なのに、辛さについて味見もせずに最後まで調理してしまったんだから。

 早速、原作者であるT氏に連絡を入れた。

「今まで食ったことねえ辛さだっけ。」

「そうか。うまくいったみっでだな。ふっふっふ。」

んんん?

これは、確信犯か?

「まあ、旨さはすごく楽しめっから、1年かけて楽しませてもらうな。」

「うん、そうしてけろ。まだ、届けっさげな。」

「ありがと様。で、キノコ採りどうする?」

「それなんだけど、忙しくてよお。」

そうか。それは残念。

まあ、春になったら間違いなく同行出来るからな。

それまで、このヤンニョムを上手に使った料理を開発して冬を越しましょう。

 ところで、このヤンニョムチキンは、その後、細かく刻んで、色々な料理に添えたり、マタギの晩酌のつまみにさせて貰って試行錯誤しています。

 どんな激辛でも、薄めれば、美味しく戴けると考えました。

 実際、かなりいけます。

 ともあれ、今回の件は、いい勉強になりました。

 ご馳走様でした。


旨い!カブの挽肉餡かけ

2024年11月21日 | 日記とレシピ

 このところ、様々な方面から季節の恵みのお裾分けを戴いているマタギ家。

 おかげ様で、毎日の食卓が充実していることは、とても嬉しいのだが、なかなか出番が回ってこなくて待たせてしまっている食材があるのも事実。

 心の中で、「ゴメンね。」と言いながら捌き続けている。

 さて、そんな中で、とっくに決まっていたのに待たせてしまい、10日余りが過ぎてようやく取り組めるのが本日の料理だ。

 食材はカブ。料理内容は挽肉の餡かけ

 繰り返しになるけど、「これは絶対に旨そう!」と思っていたのに、実現できないまま日々が過ぎ、本日、ようやく辿り着いたのだ。

 作ってみたら、やっぱりすごく美味しかったので、レシピを残しておきますね。

 ・使ったカブは、茎も合わせて400g強

 ・切り離して汚れを落としたら

 ・カブは4等分に(大きければ6等分でも8等分でも)

 ・茎の方は、長めの寸切り

 ・ひき肉250gを加えて鍋へ

 (この挽肉ちゃんも待たせてしまいました)

 ・ヒタヒタよりも少なめの水(250ml)を入れて

 ※醤油36、酒20、砂糖5gに、顆粒出汁小さじ2を加えたら

 ・混ぜながら中火で煮ていきます

 ・茎がしんなりしてきたら蓋をして火を止めて、味が染みるのを待ちました

 ・盛り付け前に、水溶き片栗粉大さじ2を回しかけたら再加熱

 ・完全に沸騰したらトロトロになります

       出来上がり!

 これが、あったかウマウマトロトロで美味しいんだわ。

 加熱が短くないか?みたいな気もするけど、カブの場合、今回ぐらいで十分に柔らかくなりますね。

 この日は、別にメインディッシュを用意したので、あっさりと盛り付けたんですけど、こちらがメインになっても全く問題ない美味しさでした。

 ベースにしているのはanneさんのレシピです。カブの提供はM氏。

 おかげで食卓が豊かになりました。

 ありがとうございます。

 そして、御馳走様でした!