河童アオミドロの断捨離世界図鑑

ザスドラス博士の弟子の河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

かき氷とアイス

2010年08月01日 | 青の妖精と夏への扉
夕方、縁側でかき氷を食べていると
同級生の笹岡迦陵頻が手のひらにカエルを乗せて、アイスを食べながら遊びに来た

「八田君、君最近ラジオ体操に来ないね
寝坊でもしてるの?
僕なんか、こんなにスタンプが貯まったよ
これ全部マイルに交換して今月はハワイに家族旅行だよ」

「いや、そうじゃないんだ。先週まで入院しててね
電池交換したんだけど、その充電時間が毎晩12時間もかかるんだよ」

「もう8月だよ、ぐずぐずしてると夏休みはすぐ終わっちゃうよ
君、知ってるかい?
『夏への扉』はたった1秒間しか開いてないんだよ」

僕は前から知っていた
夏への扉は1秒しか開かなくて、今までそれを見つけた人はいないのだと
扉を見つけた人は向こう側に行ってしまうから
一生帰ってこない
だから、誰も扉の在る場所を知らないのだ

扉の向こう側は青空だけが広がる世界だという
その青さに目を奪われて
気が付いた時には一生が一秒で終わっているのだという
だから再び元の世界に戻ることはできないのだ

「ねえ、君、アイスとかき氷、交換しないか」