河童アオミドロの断捨離世界図鑑

ザスドラス博士の弟子の河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

面接の日々

2010年08月28日 | 青の妖精と夏への扉
なぜ年寄りを採用しないかの理由を聞いた

「;と:が画面上で見分けが付かなくなった時が
プログラマーの定年ですかねえ
まあ35歳くらいですかね」

「なんで;と:なんかまぎらわしい字を使ってんだ
だったら全角の、と。にすればいいだろ」

「それに、社長よりあなたが年上だったら
仕事を頼みにくいじゃないですか
敬語も使わないといけないし」

「だったら20歳に見えるようにドーラン塗ってシワ消して、
禿げ隠しにカツラかぶって行くよ」


会社の場所を確かめるために電話した

「ぶっちゃけていうと
求人上で年齢・性別不問と書いてるのは
ありゃ職安の決まりなんです
面接に来てもらっても絶対採用しませんけど
それでも電車賃はらって来られますか」

なんなんだ、この日本人的な本音と建前の精神構造は

「だったら最初から太字で
『年寄り・ブス・ハゲ・チビ・デブ・バカお断り』
と書いときゃいいだろ」

「あなたも救いようの無い人だなあ、職場の写真と
社員の性別と平均年齢書いてるでしょ
女性35人、男性0人、平均年齢26歳って
いくら年齢・性別不問でも普通の人なら
察しがつくんですよ
その察しの悪さが、職が見つからない最大の原因じゃないですか」

するどい指摘に俺は絶句した
そういうとこだけ本音を言ったらだめじゃないか

職を探す

2010年08月28日 | 青の妖精と夏への扉
もう日本には職は無い

そう思った俺はカンボジアのシェムリアップにWEB制作の就職試験を受けに行った

ところが、行った先の事務所には作業場所もパソコンも無く
どういう仕事をするのかの説明も無く質問をしたら相手の社長は

「私、気が短いんで」

と露骨にいやそうな顔をした
てめえは、気が短いんじゃなくて、やる気が無くて、頭が馬鹿なんだろ


しかたが無いので大阪の事務所からのWEBの仕事を請けた

ところが低予算で修正は無いはずなのに
作業量が倍になり4万円の請求を請求後に3万円に値切られて
しかも入金がなかった

てめえは詐欺師だろ


あらゆる会社に何でもいいから正社員にしてくれと頼んだ

しかし担当者の返事は

「正社員ていったって、入社したら、あなたの歳だったらすぐ定年じゃないですか
社内で最年長の平社員の正社員なんて使いにくいですし、そりゃ無理ですよ
同じ能力なら30歳の人のほうを採用しますよ」

全社から同じ返事が返ってきた
応募要項には年齢・性別不問て書いてあったんじゃないのか
それじゃ定年を150歳にすればいいじゃないか
日本には120歳以上で生きてる人はいっぱい居るんだぞ


もういい、もう職は無い、日本人にいい人はいない

インド人はウソとわかるウソをつくが、日本人は本当のようなウソをつく
ここが大きな違いだ
インデアンはウソつかない

俺はアンドロイドになって電池エネルギーで生きる決意を固めた


以上が、八田二郎誕生までのあらすじである

荒れ狂う日々

2010年08月28日 | 青の妖精と夏への扉
海外から帰ってからの俺の暮らしは荒れた

舌が肥えたというのだろうか

100円のペットボトルの缶紅茶を飲んでは

「これはチャイとちゃいます、こんなもの飲めるか」といって踏み潰し

89円の発泡酒を飲んでは

「こんなものパブのビールじゃない、こんなものニセモノだ」といって投げつけ

特売の冷凍餃子を食べては

「これはネパールのモモじゃない、食えるか」といって完食し

玄関は空けたビール缶とペットボトルの山になった


雑誌に写真とイラストを投稿すると編集部からは

「才能は特定の人だけに与えられた特別な能力です
100人いたら10人はアホで10人には可能性があります
自分がどちらに入るのか35歳までには見極めましょう
音楽やイラストや小説を仕事にできる人はごくわずかです
あなたも無駄な人生をおくるのはいやでしょう
目を覚ますのは早いほうが賢明です」

とコメント付きで作品が返送されてきた

撮影したビデオに自分でナレーションを付けてビデオ雑誌に送ったら
「話し方教室」のパンフレットが送られてきた
同封の割引券で入学金が2割引きになるらしい

在宅僧侶の資格通信講座の資料を請求したが費用が高すぎてあきらめた

20社以上に履歴書を送ったが全部書類選考段階で落とされた

失業保険の支給期間はそろそろ切れようとしていた