河童アオミドロの断捨離世界図鑑

ザスドラス博士の弟子の河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

夏の面接

2010年08月29日 | 青の妖精と夏への扉
京都のセラミック部品会社が面接に応じてくれた

「八田さん、ひとつおたずねしますが
希望職種のところの
チェンジ・ザ・ワールド。世界の究極の意味。ジギー・スターダスト。
っていうのは何ですか?」

「世界の仕組みを研究して、世界を変えたい
という意味です」

「うち、セラミックチップの部品作ってるだけなんですよ
そういうのは、京大の核物理とか宇治のヘリオトロン研究所とかに
行かれたらどうですか。大谷大の民俗学研究所もいい所ですよ
あっ、だめだね、出身が法学部だもんな
文科系はだめだな
でも、うちなら技術営業で採用OKですよ
年齢がいってらっしゃるから、最初はきついでしょうけどね」

「技術営業でロックンロールは出来ますか?」

「あんた頭おかしいんじゃないの。ロックやブンガクで世界は何も変わらないよ
ありゃ、単なるエンターテイメントだよ
実際、世界を変えているのは、こういう固体タンタルチップコンデンサや
圧電素子や有機発光素子や高輝度省エネ型LEDなんだよ」

「でも、ジギー・スターダストはサラリーマンじゃないですよ」

「帰ってくれ、次の面接者が待ってるんでね
ほんとうに救いようの無い人だなあ
世界には暗黙のルールっていうのがあるんだよ
俺もボウイは好きだよ、でも、こういう席ではその話はしないのさ
スーツとネクタイを着けてない時にするんだよ」

盆地である京都の夏はさすがに暑かった
帰りの阪急電車でLEDとジギー・スターダストとの違いを考えてみたが
どちらもピカピカで同じだった
弱冷の冷房とシートの温もりの間で
いつの間にか意識を失うように眠りこんでいた

人種差別

2010年08月29日 | 青の妖精と夏への扉
「じゃあなにか、ジジイでブスでチビでハゲでデブでバカでビンボウな俺みたいなやつは
一生、不幸で正社員になれないってわけか

T-REXのマークボランも身長が155cmとも170cmともいわれていて、後半はデブだったらしいじゃないか、でも、たくさん名曲を作ったじゃないか

みんながみんな、福山雅治や佐々木希みたいなやつばかりじゃないんだぞ
今の日本の価値観は間違ってるんじゃないのか」

「いや、もちろん外見もそうですけど、そういう事じゃなくて
ゆがんだ性格とか、必要以上に理屈を並べるところとか、
さきほど申し上げた察しの悪さとか
そういうトータルバランスの悪さが、ご自分の無職状態や不幸を
招いてるんだと思うんですよ
結局、今の自分の状態は、自分が作ってるんですよ」

「なるほど、カッパは甲羅に合わせて、その巣を作るってやつですか」


しかしブログにも使用禁止用語ってあるのだろうか