河童アオミドロの断捨離世界図鑑

ザスドラス博士の弟子の河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

人種差別

2010年08月29日 | 青の妖精と夏への扉
「じゃあなにか、ジジイでブスでチビでハゲでデブでバカでビンボウな俺みたいなやつは
一生、不幸で正社員になれないってわけか

T-REXのマークボランも身長が155cmとも170cmともいわれていて、後半はデブだったらしいじゃないか、でも、たくさん名曲を作ったじゃないか

みんながみんな、福山雅治や佐々木希みたいなやつばかりじゃないんだぞ
今の日本の価値観は間違ってるんじゃないのか」

「いや、もちろん外見もそうですけど、そういう事じゃなくて
ゆがんだ性格とか、必要以上に理屈を並べるところとか、
さきほど申し上げた察しの悪さとか
そういうトータルバランスの悪さが、ご自分の無職状態や不幸を
招いてるんだと思うんですよ
結局、今の自分の状態は、自分が作ってるんですよ」

「なるほど、カッパは甲羅に合わせて、その巣を作るってやつですか」


しかしブログにも使用禁止用語ってあるのだろうか


面接の日々

2010年08月28日 | 青の妖精と夏への扉
なぜ年寄りを採用しないかの理由を聞いた

「;と:が画面上で見分けが付かなくなった時が
プログラマーの定年ですかねえ
まあ35歳くらいですかね」

「なんで;と:なんかまぎらわしい字を使ってんだ
だったら全角の、と。にすればいいだろ」

「それに、社長よりあなたが年上だったら
仕事を頼みにくいじゃないですか
敬語も使わないといけないし」

「だったら20歳に見えるようにドーラン塗ってシワ消して、
禿げ隠しにカツラかぶって行くよ」


会社の場所を確かめるために電話した

「ぶっちゃけていうと
求人上で年齢・性別不問と書いてるのは
ありゃ職安の決まりなんです
面接に来てもらっても絶対採用しませんけど
それでも電車賃はらって来られますか」

なんなんだ、この日本人的な本音と建前の精神構造は

「だったら最初から太字で
『年寄り・ブス・ハゲ・チビ・デブ・バカお断り』
と書いときゃいいだろ」

「あなたも救いようの無い人だなあ、職場の写真と
社員の性別と平均年齢書いてるでしょ
女性35人、男性0人、平均年齢26歳って
いくら年齢・性別不問でも普通の人なら
察しがつくんですよ
その察しの悪さが、職が見つからない最大の原因じゃないですか」

するどい指摘に俺は絶句した
そういうとこだけ本音を言ったらだめじゃないか

職を探す

2010年08月28日 | 青の妖精と夏への扉
もう日本には職は無い

そう思った俺はカンボジアのシェムリアップにWEB制作の就職試験を受けに行った

ところが、行った先の事務所には作業場所もパソコンも無く
どういう仕事をするのかの説明も無く質問をしたら相手の社長は

「私、気が短いんで」

と露骨にいやそうな顔をした
てめえは、気が短いんじゃなくて、やる気が無くて、頭が馬鹿なんだろ


しかたが無いので大阪の事務所からのWEBの仕事を請けた

ところが低予算で修正は無いはずなのに
作業量が倍になり4万円の請求を請求後に3万円に値切られて
しかも入金がなかった

てめえは詐欺師だろ


あらゆる会社に何でもいいから正社員にしてくれと頼んだ

しかし担当者の返事は

「正社員ていったって、入社したら、あなたの歳だったらすぐ定年じゃないですか
社内で最年長の平社員の正社員なんて使いにくいですし、そりゃ無理ですよ
同じ能力なら30歳の人のほうを採用しますよ」

全社から同じ返事が返ってきた
応募要項には年齢・性別不問て書いてあったんじゃないのか
それじゃ定年を150歳にすればいいじゃないか
日本には120歳以上で生きてる人はいっぱい居るんだぞ


もういい、もう職は無い、日本人にいい人はいない

インド人はウソとわかるウソをつくが、日本人は本当のようなウソをつく
ここが大きな違いだ
インデアンはウソつかない

俺はアンドロイドになって電池エネルギーで生きる決意を固めた


以上が、八田二郎誕生までのあらすじである

荒れ狂う日々

2010年08月28日 | 青の妖精と夏への扉
海外から帰ってからの俺の暮らしは荒れた

舌が肥えたというのだろうか

100円のペットボトルの缶紅茶を飲んでは

「これはチャイとちゃいます、こんなもの飲めるか」といって踏み潰し

89円の発泡酒を飲んでは

「こんなものパブのビールじゃない、こんなものニセモノだ」といって投げつけ

特売の冷凍餃子を食べては

「これはネパールのモモじゃない、食えるか」といって完食し

玄関は空けたビール缶とペットボトルの山になった


雑誌に写真とイラストを投稿すると編集部からは

「才能は特定の人だけに与えられた特別な能力です
100人いたら10人はアホで10人には可能性があります
自分がどちらに入るのか35歳までには見極めましょう
音楽やイラストや小説を仕事にできる人はごくわずかです
あなたも無駄な人生をおくるのはいやでしょう
目を覚ますのは早いほうが賢明です」

とコメント付きで作品が返送されてきた

撮影したビデオに自分でナレーションを付けてビデオ雑誌に送ったら
「話し方教室」のパンフレットが送られてきた
同封の割引券で入学金が2割引きになるらしい

在宅僧侶の資格通信講座の資料を請求したが費用が高すぎてあきらめた

20社以上に履歴書を送ったが全部書類選考段階で落とされた

失業保険の支給期間はそろそろ切れようとしていた

関空の親切な人々(長っ)

2010年08月27日 | 青の妖精と夏への扉
体重が10キロくらい減って深夜に関空に戻ってきた
この日の最終便なのかほとんど人がいない

検疫を素通りしようとしたところ

「インド、ネパール、タイですか、えらく顔色が悪いですね
念のため問診と検便だけお願いします」

関空の人は親切である、無料で診察をしてくれるというのか
別室に連れていかれた

「一応結果が出るまで自宅から出ないでください
それと立ち寄った先はすべて記録しておいてください
場合によっては消毒に周ることになりますから」

急がないと終電までもう時間が無い
深夜とあって税関もガラ空きだった

「インド、ネパール、タイですか、お仕事ですか」

「い、いえ、か、か、観光です」

「えらく荷物が少ないですね、中を拝見してもよろしいですか」

「いや、は、は、はい」

「この白い粉は何ですか」

「コ、コ、コココナッツパウダー、カレー用の」

「この固いものは何ですか」

「ポ、ポ、ポル、ポールモーリアサウンドの映画のビデオ、いやDVD、いやCD-Rかも」

「全部ラベルが貼ってありませんね一応再生してみてよろしいですか
輸入禁止品でなければお返しします」

関空の人は親切である、無料でDVDのエラーチェックをしてくれるらしい
健康に気を使ってくれたのか親切に両側に係員がついてくれて
奥の事務所に連れていかれた

事務所の人々全員の顔がこわばった

「みんな悪いけど残業してくれよ、DVD50枚だから早送りで5時間かな、5人要るな」

げっ親切なことに全部エラーチェックするのか

「顔色がお悪いですけど、念のため持ってらっしゃる薬を全部出してください
あと靴脱いでください、ポケットの中身も全部出してください
タイで他人から何か受け取りましたか?」

「友人から、コ、コカ、コカコーラを貰いました
疲れてヘロ、ヘロヘロだったので」

「滑舌がお悪いようですけど、インドで銀紙に包んだものとか買ってませんか?」

「マ、マリ、マリ花、マリーゴールドの花束を買いました
か、か、滑舌が悪いのは元からです」

「インド、ネパール、タイ・・・何しに行かれたんですか
このシーズンオフの時期にお一人で」

「世界遺産の写真撮影です、わ、私、プロのフリーランスのホトグラファーですから」

「この安物の小さいカメラ1台でですか?普通なら一眼レフでしょ
交換レンズも入ってないし、今の時期、東南アジアは雨季でしょ」

「おい、リコーのデジカメをバカにする気か
僕は自分を救う旅に出たんだ、自分探しのね
僕達はなぜ生きてるんだ、答えを知りたいんだ」

「社員証とか身分証はお持ちですか」

「いえ無職、無収入です、いや、ホトグラハーです」

「じゃ、検品が終わるまで、取調べ室でお待ちください
腹空いたでしょ、カツ丼でもとりますか」

親切なことに夜食までとってくれるのである
冗談と思っていたが、テレビドラマと同じで
カツ丼を食べさせてくれるのである
長年の習慣なのか、演出なのだろうか

「おい、カツ丼なんかでごまかすなよな、まだ答えを聞いてないぞ

1.人間はなぜ生きているのですか
2.みんなが幸福になるためにはどうしたらいいですか
3.自分を救うためにはどうしたらいいですか

どうなんだ、早く答えろ」

「そんな事聞かれてもなあ
もう世界は始まってしまっているんだよ
世界は動いてしまってるんだよ
私は明日の朝9時にタイムカードを押さないといけない
終電が終わったら電車は来ない
息子はまだ大学3年だし
妻はスーパーのレジ打ちをやってる
君が言ってる質問の答えを
みんな考えてるヒマは無いんだよ
まったく、救いようの無い人だなあ
インドにもネパールにもタイにも答えは無かったんだろ
というか質問自体が間違ってるんじゃないのか」


海に反射する朝日が元旦の日の出のようにまぶしかった
インドでもネパールでもタイでも関空でも人々はみんなやさしかった
そして、世界は美しかった

デリーの親切な人々(長っ)

2010年08月27日 | 青の妖精と夏への扉
「じゃあ俺はここで待っててやるよ、旅行社はこの奥だよ」

リクシャーの運転手は親切なことに待っててくれるという

入り口には数人の若者が居た

「マイフレンド!あなたの時計をゆずってくれないか
僕は大学生なんだけど、時計が壊れてしまったんだ
妹が大阪に居るから妹がお金を払う」

なんと、この安物のスウォッチの腕時計が欲しいのだという
しかも後でお金をくれるらしい

「時計を君にあげるよ。妹はどこに住んでるの?」

「大阪の京都大学だよ、妹はジャパニーズの医者と結婚した。日本での名前はリン・スンギョクだよ、メモを渡しておくよ」

うーん日本ではめずらしい名前だ、インドの文字読めんし


「タージマハルまで鉄道で行きたいのですが」

旅行社の社長はとてもうれしそうだった。日本人は人気があるのだろう

「鉄道は予約で満員だ、チャーターの車はどうか、運転手付きでホテルも手配するよ」

なんと親切な人なのだろう一人の日本人に車まで用意してくれるというのか

「特別サービスだ2万円(日本円換算)でいいよ」

えっチャーターの車とホテルで2万円、なんという安さなのか

「前払いで払ってくれ、このバウチャーを明日の朝、ホテルに来た運転手に見せろ」

「金払ったら早く出て行け、用は無いだろ」

なんか急に態度が変わってきたが、きっと忙しいのだろう


外では運転手が暑い中をちゃんと待っていてくれた

「さっき、入り口の男と話していたろう、あいつらは学生じゃないぜ
旅行者をだまして金や物を取りやがるんだ、気をつけろよ」

えっ僕はだまされていたのか

「じゃ、ホテルまで送っていってやるよ、途中ちょっと観光案内もしてやるよ
君はフレンドだから、ノープロブレムだ」

リクシャーはコンノート広場を抜けインド門を通りホテルから離れた場所に止まった

「ホテルの中まで行ってくれていいよ」

「いや、俺達は中には入れない、ここで金を払え2000円だ」

「じゃ1000ルピー払うよ」

運転手はなぜかとても驚いた顔をしていた

「ちょっと待て、500ルピー返してやるよ、じゃあな」

なんと親切な運転手なのだろう半額にまけてくれたのだ


ルピーが無くなってしまったのでホテルで両替しようと思った

「うちのホテルでは円の両替ができない
ちょうど、この人が家まで帰るから一緒にリクシャーに乗って
途中で銀行で降ろしてもらえよ」

僕はその親切そうな男性と一緒にリクシャーに乗った
またコンノート広場まで行き銀行の前で降りた
その男性も親切なことに

「一緒に窓口に行って両替してあげよう、やり方がわからないだろう」

と言って降りてくれた
リクシャーに20ルピー払ってくれた

まてよ、最初のリクシャーって往復して1000ルピーだったよな

しばらく、その人と銀行のロビーで片言の英語で話した

「今日は鉄道の予約は休みですか」

「いや開いてるよ、外国人専用窓口だと空いてるし、今はシーズンオフだから
列車もあると思うよ、アグラまでなら安いしね、駅まで案内しようか」

「い、いや、いいです
それより何かお礼を、さっきのリクシャー代と100ルピーでいいですか」

「ノープロブレムだ、俺の家はすぐそばだからね
それに日本は好きだからね、君はフレンドだ
俺の写真撮ってくれよ」

インド人はみんな日本人には親切だ
インド人はみんな日本人がフレンドですべてはノープロブレムらしい
欧米人や中国人は文句を言うからきらいだという
間違いない、会ったインド人全員がそう言っていたのだから

明日の朝、チャーターした車は本当に来るのだろうか・・・