新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

揉めたくなし

2021年07月05日 10時54分09秒 | 写真と俳句

   茄子の花苦情言ひたし揉めたくなし   ひよどり  一平

  (なすのはなくじょういいたしもめたくなし)

    ・・・・・・・

 「この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。世界はきみを入れる容器ではない」

 三十年以上も昔に発表された池澤夏樹の芥川受賞作「スティルライフ」の一節だ。

 コロナに振り回され、失望したり怒ったりしているとき、「世界はきみを入れる容器ではない」が、鮮烈に思い起された。

 そのあとに続く文章で、しっかりとダメ押しをされた感じだ。

 「きみは自分のそばに世界という立派な木があることを知っている。それを喜んでいる。世界の方はあまりきみのことを考えていないかもしれない」

 こんな文章を思い起こしても、なんら役に立たないが、怒りが少しは緩和されるかもしれない。

 だからと言って、コロナに感染してもいいということではない。感染すれば死ぬ。

 今のところ、コロナで死ぬのは勘弁してもらいたい気分に変わりはない。 

 

コメント (2)
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