白粉花機嫌良き朝悪しき朝 ひよどり 一平
(おしろいばなきげんよきあさあしきあさ)
・・・・・・・
この家の白粉花は、黄花のほか白い花、赤い花があった。
ところがある日、花壇にいろいろ手を入れて、白粉花の数を減らした。
減らすのは良かったのだが、なぜか白い花、赤い花を除き、黄色い花だけが残った。
その元々の魂胆については聞いていない。花が咲いていない時期に作業をしたので、間違ってしまったのではなかろうか。
白粉花機嫌良き朝悪しき朝 ひよどり 一平
(おしろいばなきげんよきあさあしきあさ)
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この家の白粉花は、黄花のほか白い花、赤い花があった。
ところがある日、花壇にいろいろ手を入れて、白粉花の数を減らした。
減らすのは良かったのだが、なぜか白い花、赤い花を除き、黄色い花だけが残った。
その元々の魂胆については聞いていない。花が咲いていない時期に作業をしたので、間違ってしまったのではなかろうか。
虚栗虫に喰はるる難に耐ゆ ひよどり 一平
(みなしぐりむしにくわるるなんにたゆ)
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なんとも可哀そうな栗ではないか。一目で虚栗(みなしぐり)だ。
しかも、虫に喰われている。喰われながら耐えているのだ。
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時折り、「死」について考える。
間もなく米寿なのだから当然のこと。
ましてや、同窓会などから、米寿の「祝い品」が贈られたりすると、「まだ生きていたのですね」と念を押されたような感じがするから妙だ。
さし向き死に急ぐつもりはない。急がなくても、此処まで来れば、誰かがスイッチを押してくれるに違いない。
その日まで、おのれに忠実に暮らすつもり。