寂寥はかほどのものか蛍草 ひよどり 一平
(せきりょうはかほどのものかほたるぐさ)
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大袈裟に言えば、新型コロナによって、いっときのわれわれは、死と対峙させられたような気分に陥った。
死から逃れたいのであれば、もはや自粛しかなかった。(と、思わされた。)
自粛の日常が襲ってきた。そこには、選択の自由などはなかった。
貴重な時間が、自粛によって費やされた。寂寥の日々を送った。
「寂寥」は私から、多くのものを奪った。今さら取り戻しようもない。
もちろん得るものもあった。ここで言うほどのものではない。