猫時計

ウチにはもう 10 年も一緒に暮らしている猫がいる。
名前は『ニャー』…なんとも適当な名前の訳は、飼おうと思って飼ったのではなく、滋賀時代の借家に居着いてしまってそのまま飼い猫になってしまったから。



猫は一日を通して殆どの時間を寝て過ごす。
肉食獣で、無駄な体力を消耗しない為の術なのでそれは仕方がないのだが、ダラダラと何時も寝ているワケではない。
実はものすごく時間に正確に行動しているのね。

最近の行動パタンは…夜、おいらが寝室に行くと、そこの棚の上で寝ている。
それで、夜中に必ずおいらが起こされる…『ハラヘッタ』ってね。
起こされる時間は 3:30 a.m. から前後 10 分以内。
1F の『エサ場』にキャットフードを用意してやると、ちょっと食べてまた寝室棚の寝床に戻って寝る。

夜中に起こされるのが嫌なので、寝る前にキャットフードを用意しておいても『必ず』3:30 a.m. に起こしに来る。

その後の日中時間はおいらも仕事に行ってしまうのでよく分からないが、午前中はあのあたり、午後からはこのあたり…とまぁ、だいたい居場所は決まっている。
夏の間は風通しの良い、涼しい場所…猫は居心地の良いところにしかいない。

季節は巡り秋冬になると、その時期に過ごしやすいように行動時間と居場所を変えていく。
冬場は夜中に動いたりしない…だって、寒い時期に一番寒い時間帯なんて、猫にとってはあり得ないもの。

猫は夜行性なんて言うけれど、それは違うと思う。
正確には『昼も夜も関係ない』だと思う。

一見まったりとしているように見えて、きちんと自己管理した時間の中に生活している…というのがおいらの『猫感』。

時計も読めないのに、お日様とも関係ないのに、持ち合わせた正確な時間管理に感心しつつ…
でも、その時間に起こされるのは、ちょっとね(苦笑)。