『瀬張り網漁』で鮎を一網打尽に、長良川の伝統漁法です。
10月に盛んに行われている漁法です。
長良川は、この時期、落ち鮎の季節です。
産卵のために、川を下る、落ち鮎は、オスは体が黒く婚姻色(?)に染め、メス
は、お腹を卵でいっぱい膨らませて「子持ち鮎」として味われています。
長良川では、その落ち鮎を脅す瀬張り網が張られ、その上流にたまった鮎を川舟か
ら、投げ網で獲る漁法です。
それでは、詳しくご案内します。
川底に白いビニールが敷かれます。
10m位の間隔で鉄の棒が打ち込まれ、その棒に白ろいテープが結ばれています。
テープは水に浮んでいる状態です。
落ち鮎は川の上流から下ってきます。ビニールのところまで来ると、ビニールロー
プが川の流れで、ピチャピチャと音をたて、その音に鮎はビックリ、さらにその下
の白いビニールにビックリして、立ち往生します。
鮎の鵜飼漁の篝火もそうですがナイーブ(?)な魚です。
オロオロし停滞しているところを投げ網を使って捕まえます。
長良川では、夏の風物詩『鵜飼』、秋の風物詩『瀬張り網漁』と言われます。
瀬張り網漁の見物もいいかもしれませんね!
全国でも、とても珍しい漁法のようです。
落ち鮎の11月まで行われているようです。
日本の伝統が、まだまだ数多く残っている岐阜の話題でした。