いつも仕事では過去を振り返り物事の原因を考え再発しない様にとしてきた。私生活だってあーしたからこうなったんだよの繰り返し。トラウマはもちろんあると信じそれにより苦しむ経験もした。
しかし アドラーは 原因ではなく目的論。トラウマは存在しないという。
昨日 ワンダー という映画を観た。生まれながら顔に奇形があり何度も手術を受けた男の子が主人公。 学校でいじめを受けながらも家族に愛され、友情を知り自信を持っていくというストーリー。
その映画を観てる最中、ふと思い出した事で胸が苦しくなった。
12才だった長女がインドネシア の日本人学校に通ってた頃 アフロの髪をからかわれ髪を洗う事をやめ登校拒否した事。
長女はストレートパーマをかけたいと私に言ったが、理由も聞かず、子供のくせにまだ早いと無視した。娘は何日も髪を洗わず悪臭がする様になり、そのうち登校拒否し部屋に篭った。結局は、その後、美容院でストレートパーマをかけサラサラの髪になり、元気に学校に行く様になった。
ベタベタした髪で無表情な長女を無理矢理 学校に行かせてた数ヶ月。 私は自分のせいで長女に辛い思いをさせたと後悔し、今でもよく思い出す。その頃は仕事中心の生活で長女との会話はほとんどなかった。
原因は私にあり、トラウマになっている。
しかしアドラー心理学を自分なりに理解すると いじめにあった娘はストレートパーマにしたいという目的を持ち、髪を洗わず登校拒否する事を選び、成功した。
私は25年前の悲しい思い出にスポットライトを当てる事を好んで行い、結果苦しんでいる。好んでというのは意識せずに自然と自分の脳が悲しい過去を選択して苦しくなる。
現在 長女を自分の所属物ではなく成人した一人の人間と対応するようになり、ようやく良い関係になったかもしれない。いろいろ口出し、思うように子供を動かしたかった頃、長女は私からどんどん離れていった。私は長女より自分の見栄の為にやっていた事が多い。。
私と近かった次女は 承認欲求が強い。私も次女の わかった。という声を聴くと満足して落ち着く。娘たちの人生に口を出しすぎて 現在ですら 親も子も自立できない関係があるようだ。
今は 共感しても、褒めたり非難したりジャッジしないように気を付けている。彼女らの人生は彼女達のもので私の人生ではないのだ。個々の成長した女性としてお付き合いするのだ。