4連休の初日、小樽に行くことにした。高速バス1本で行けるので、札幌の街中に行くのと変わらない感じで行くことができる。今、小樽は感染対策真っただ中なので、身は慎んでいくことにしたい。
バスに乗っていたのは10人程度で、なるべく皆さんまばらに座る形で小樽へ。
小樽到着後、時間調整で紀伊国屋さんに立ち寄り、本を4冊購入。それから昼食のため、蕎麦の「Y」へ。開店直後だったため、1番目の客となる。手を消毒の上、体温も測定されてから入店。ところで、あちこちで検温されるのが当たり前になりつつあるが、冬の屋外から来た場合は体の表面温度が低く、特に私の場合33℃台がでたり、測定エラーになることもしばしばである。検温に意味があるのかどうか、非常に疑問なのである。
テーブル席は以前は4人掛けだったところも、椅子を減らして2人掛けの状態となっている。私の後から来たのも2名×3組くらいだったため、終始余裕のある空間で食事ができた。まずは菊正宗の樽酒冷酒をもらって、のどを潤す。ちょっとだけついてくる蕎麦味噌がいつも嬉しい。
季節のつまみから、まずはニシン漬け。思ったより量がたっぷりで、ニシンの身も写真じゃよく見えないが大ぶりのカットのものが数切れ入っている。ニシン漬けなのにニシンが限りなく少ない場合、非常に残念なのだが、そんなけち臭いことはないのだ。
そして、鶏わさも注文。わさびを自分ですりおろして鶏刺し風に食べると、非常に清らかな味。これは冷たい酒にピッタリである。
つい、酒も進んでしまい、たちかま(真鱈の精巣を北海道では「たち」と呼ぶが、それから作ったかまぼこ)を注文。過去に1度くらい食べたことがあっただろうか。かまぼこと言っても、普通のものとは歯ごたえが全然違い、かなりの弾力性のあるやつをこれもわさび醤油で食べる。
そして締めは、年頭に食べて改めて良いものだと思ったかけそば。
まずそば汁の香りがいい。そして蕎麦を食べるとこの店の蕎麦の感じがきちんと残っている。それが時間の経過とともに熱で変化し、あまり薬味を入れすぎるのも良くないが、葱を少し入れ、天かすも少し入れて、変化を楽しむ。天かすを入れると美味いことは美味いのだが、もともとの風味は大体消えてしまうね。
というところで昼食は終了。なかなかの値段になってしまい、つい「贅沢な昼食」シリーズの記事にもなってしまったが、満足であった。お店の人の感じがとても良いのも重要である。
しかしながら、この後もあちこちで張り紙を見かけたが、2月の前半は休業になっている店がことのほか多いようである。歩いている人も、観光客らしい人はほとんどいないし、そもそも人が少ない。人口当たりの感染者数が多くなっている小樽の取り組みが功を奏すことを願う。