散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

小樽三昧(8)森ヒロコ

2022-05-28 15:29:44 | 美術・アート
線路を超えて、小樽の山側へと向かう。今回の小樽訪問、目的の一つが、この美術館の訪問であった。



■森ヒロコ・スタシス記念小樽バザールヴィタ美術館「森ヒロコ企画展 制作の舞台裏I」。森ヒロコが急逝し、森ヒロコ・スタシス美術館は一旦活動を停止することになった。その後、小樽バザールヴィタ美術館として再開したのだが、去年行ってみようと思って調べると、どうも早々に休館になってしまったように思えた。やはり美術館の運営は難しいよなと思ったら、今年に入りこの展覧会のチラシを入手し、今日訪問することになったのである。



奥の蔵のようになっている展示を見る。1階は「森ヒロコ・スタシス常設展」である。

森ヒロコ「星蹴り」:少年たちを描いた版画が独特の雰囲気で素晴らしい。ヴァロットンとはまた違った、子どものいる不思議な風景が見える。
森ヒロコ「宙行く少年I」:不思議な空間に細い石でできた橋のようなものが架かっている。そこを6人の少年が手を広げてバランスをとりながら歩くのだ。

森ヒロコの作品。



スタシス・エイドリゲヴィチウスの作品。「作品のみの撮影はご遠慮ください」とあったので、こんな形にしてみた。問題があったら、ご連絡をお願いします。



2階では「森ヒロコ企画展 制作の舞台裏I」の展示がある。
森ヒロコ「イカロスII」:石造りの建物の前に少年イカロスが体をねじらせて落ちてくる悲劇。
森ヒロコ「小惑星II」:輪回しをする少年の頭上には、幾何学的な星が2つ存在している。
森ヒロコ「水撒く人」:男の撒いた水がきれいな半円を描く。その前に立つ女はまさに今水を撒こうとしているが、どうなるのか?

「制作の舞台裏」という意味だが、森ヒロコが作品のヒントにしようとして集めていた切り抜きや、子どもをモデルに撮影した写真も一緒に展示されていた。「水撒く人」を描くために、本人が水を撒いている写真が70枚ほど撮影されたようである。写真を見ると、水は意外なほど綺麗に半円を描いており、作品の元になったことが分かる。

2階の階段を振り返ると、一原有徳作品が展示されている。



今回はアルビーン・ブルノフスキーの作品が展示されていなかったのは残念である。



建物の中庭が開放されており、右手奥にカフェがある。



とりあえず、予定通りに見ることができて良かった。当展覧会の会期は4月27日~7月16日となっていたが、6月10日~14日は臨時休業するというようなことが書いてあった。展覧会名に「I」(ローマ数字のイチ)が付いていることから、その通り、次の展覧会も開催されることに期待したい。


コメント    この記事についてブログを書く
« 小樽三昧(7)スルー | トップ | 小樽三昧(9)小樽公園あたり »

コメントを投稿