今週は、この1冊。
クロコダイル路地Ⅰ/クロコダイル路地Ⅱ/
■クロコダイル路地Ⅰ・Ⅱ/皆川博子 2016.7.2
著者の皆川博子さんは、ご高齢ですが、彼女の馬力には本当に頭が下がります、素晴らしい。
『クロコダイル路地Ⅰ』は、フランス革命時の話です。
『クロコダイル路地Ⅱ』は、物語はロンドンに移ります。
題名のⅠ・Ⅱのつけかたからして、オーストラリアでのⅢが発表されるかもしれないと、ぼくは想像しています。
運命が運び、連れ戻すところに、われわれは従おう。
形を持つと、生きるのが楽になる。
おれのひそかな願いを、神様は聞き届けてくださったんだ。ベニーはそう思ったが、心の隅に、願いを聞き届けたのは悪魔じゃないだろうか、という怯えが潜んでいた。
マルシュアースの罪は、<傲慢>だというが、神こそが、他の何にもまして残虐にして傲慢なるものだ。ギリシャの神であろうと、至高なる唯一であろうと。
『 クロコダイル路地Ⅰ・Ⅱ/皆川博子/講談社 』
クロコダイル路地Ⅰ/クロコダイル路地Ⅱ/
■クロコダイル路地Ⅰ・Ⅱ/皆川博子 2016.7.2
著者の皆川博子さんは、ご高齢ですが、彼女の馬力には本当に頭が下がります、素晴らしい。
『クロコダイル路地Ⅰ』は、フランス革命時の話です。
『クロコダイル路地Ⅱ』は、物語はロンドンに移ります。
題名のⅠ・Ⅱのつけかたからして、オーストラリアでのⅢが発表されるかもしれないと、ぼくは想像しています。
運命が運び、連れ戻すところに、われわれは従おう。
形を持つと、生きるのが楽になる。
おれのひそかな願いを、神様は聞き届けてくださったんだ。ベニーはそう思ったが、心の隅に、願いを聞き届けたのは悪魔じゃないだろうか、という怯えが潜んでいた。
マルシュアースの罪は、<傲慢>だというが、神こそが、他の何にもまして残虐にして傲慢なるものだ。ギリシャの神であろうと、至高なる唯一であろうと。
『 クロコダイル路地Ⅰ・Ⅱ/皆川博子/講談社 』
・・・・・・運命が運び、連れ戻すところに、われわれは従おう。 作中で繰り返されるウェルギリウスの言葉には、皆川さんの戦争体験が重ねられている。 文藝春秋WEB......革命体験者の数だけ「革命史」ができるはず |