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3月27日
日経平均 1万9389.43円(+724.83円)
TOPIX 1459.49(+60.17)
出来高 23億6833万株
長期金利(新発10年国債) 0.005%(+0.005)
1ドル=108.90(1.57円高)
3月23日 1万6887円 26億9736万株 4兆0152億円
3月24日 1万8092円 22億5686万株 3兆6191億円
3月25日 1万9546円 22億8028万株 3兆7364億円
3月26日 1万8664円 20億4967万株 3兆3049億円
3月27日 1万9389円 23億6833万株 3兆9093億円
■株探ニュース 2020.3.28
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今週の【早わかり株式市況】17%高と急反騰、日銀ETF購入増額・米大型コロナ対策に期待
■今週の相場ポイント
1.日経平均は7週ぶりに急反騰、週間の上げ幅は2800円超え17%高
2.海外ヘッジファンドのショートポジション解消の動きが加速する展開に
3.週央には日経平均が1400円強の上昇で約26年ぶりの上げ幅を記録
4.その後、東京都の外出自粛要請などが嫌気されて大幅に反落する場面も
5.週末は配当再投資の動きや駆け込み権利取りの動きなどを背景に大幅高
■週間 市場概況
今週の東京株式市場は日経平均株価が前週末比2836円(17.1%)高の1万9389円と7週ぶりに急反騰した。
今週は海外ヘッジファンドの買い戻しが一気に進み日経平均は急反騰に転じた。
新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が世界的に強まるなかで、上下にハイボラティリティな展開が続いたが、米経済対策への期待感などを背景にファンドのショートポジションの解消が進み、想定を上回る戻り相場が演出された。
23日(月)は日経平均が3営業日ぶりとなる反発でスタート。
前週末に日銀がETF購入額を大幅に増やし2000億円強の買い入れを行ったことで下値に対する不安が緩和され、リスクオフの反動による上昇。
そして、このアンワインド(巻き戻し)の動きは翌日以降、一段と加速する形となる。
24日(火)は日経平均が1200円あまりの急騰。
更に25日(水)は1454円高と約26年ぶりの上げ幅を記録、テクニカル的にも目先底入れムードが強まった。
これは前日の米株市場で、新型コロナに対処した大型景気対策への思惑からNYダウが2100ドルを超す過去最大の上げ幅を記録したことが引き金となった。
リスク選好ムードが高まり、ヘッジファンド筋の先物を絡めた買い戻しが一気に進んだ。
ただ、今回の波乱相場は一筋縄ではいかない。
26日(木)は目先筋の買い戻しが一巡し、大きく下値を試す展開となり、日経平均は一時1000円を超える下げをみせる場面があった。
小池東京都知事が25日夜の緊急記者会見で感染爆発への可能性に言及、外出自粛要請をしたことが嫌気された。
そして、週末27日(金)は前日の米株急伸を受け、再び買いが優勢となった。
機関投資家による配当再投資の動きや駆け込みでの権利取り狙いの買いが上げ足を助長する格好となった。
■来週のポイント
来週からコロナウイルス感染拡大の影響を受けた実体経済の指標が発表され始めるだけに、不安定で乱高下する相場展開が続きそうだ。
■日々の動き(3月23日~3月27日)
3月23日(月) 3日ぶり反発、日銀のETF買い思惑で一時1万7000円台
日経平均 16887.78(+334.95) 売買高26億9739万株 売買代金4兆0152億円
3月24日(火) 急騰、買い戻しが加速し1万8000円大台回復
日経平均 18092.35(+1204.57) 売買高22億5686万株 売買代金3兆6191億円
3月25日(水) 続急騰、米景気対策の最終合意で1万9000円台回復
日経平均 19546.63(+1454.28) 売買高22億8028万株 売買代金3兆7364億円
3月26日(木) 急反落、都内の外出自粛要請受けリスク回避の売り優勢
日経平均 18664.60(-882.03) 売買高20億4967万株 売買代金3兆3049億円
3月27日(金) 急反発、米株高や配当再投資に絡む買いで高値引け
日経平均 19389.43(+724.83) 売買高23億6833万株 売買代金3兆9093億円
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数上位5テーマ)
1(1)5G 彼岸底からの復活!? 5G関連ほか注目株を紹介
2(2) コロナウイルス
3(4) テレワーク
4(5) 巣ごもり
5(3) マスク
※カッコは前週の順位
株探ニュース(minkabu PRESS)
モーニングスター 2020.3.28
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株式週間展望=日経平均、反落も視野に/薄れる優位性、円高とコロナ広がりを警戒
コロナ・ショックの恐慌ムードが一転し、今週の東京株式市場では日経平均株価が強烈な戻りを見せた。
しかし、風向きは再び不利な方角に変わりつつある。
買い戻しの継続性に不透明感が漂う中で、日本株に生じた優位性が早くも薄れる可能性が出てきた。
来週(3月30日~4月3日)は反落する展開も視野に入れたい。 (市場動向取材班)
今週の日経平均は前週比2836円高の1万9389円と、記録的な上昇幅をたたき出した。
一時は1万9500円台に乗せ、13日の安値1万6358円からジャンプアップを果たした格好。
前回予想した「戻り試す展開」は実現したものの、そのスケールはレンジ上限(1万7500円)をはるかに上回るものとなった。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的規模での流行)がもたらした非常事態に対応し、各国の政府と中央銀行が相次いで打ち出したなりふり構わぬ経済・金融対策が、陰の極にあった市場心理の改善をもたらした。
そのこと自体に疫病の広がりを抑える効果はないものの、いわば現金を山積みにして取り付け騒ぎを沈静化したようなものだ。
ただ、新型コロナの感染者数は一向にペースダウンせず、世界で50万人を突破した。
市場はショック慣れしてきたとはいえ、経済活動の再開が遅れるほど景気回復は遠のく。
ウイルスは気温が上昇しても活動を弱めないという見方が強まるなど、金融市場の動向とは裏腹に悲観の色が濃くなっている。
日本株に関しては、今週の強気材料として当欄で指摘した「円安」「コロナ抑制」「日銀」のうち、最初の2つの要素は危うくなった。
五輪の延期が決定した直後に東京で感染者数が急増。
また、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融緩和に伴うドル供給の拡大がドル・円の下げ圧力となり、これまでの円安が訂正されつつある。
残る要素の日銀は、膨大な株価指数連動型ETF(上場投資信託)の買い余力を持つ。
このため、株価下落時には一定の下支え効果が期待される。
しかし、新型コロナをめぐる状況がより悪化し、為替が円高にフレた場合、日本株を買い急ぐ理由は見当たらない。
日経平均の予想レンジは1万7500~1万9700円と弱気にみる。
ただ、ワクチンに関する朗報が出た場合は2万円を大きく上抜くだろう。
来週以降の経済指標は、本格的に新型コロナの影響を反映し始める。
悪い内容を市場は織り込み尽くしたとも考えられるが、1、3日の3月ISM製造業景況指数、同非製造業景況指数とともに警戒が必要だ。
一方、新型コロナのまん延がピークアウトした中国では、経済回復の速度を占う上で重要な1日の3月製造業PMI(購買担当者指数)は見逃せない。
提供:モーニングスター社
「今回の波乱相場は一筋縄ではいかない」
株価は、ジェトコースターのように上下を繰りかえし、明日の予測が全くつかない。
週末、少しは明るさを感じたのだが。 果たして、明日は。
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