2013年5月19日、天神で行われた「力のコーディネーター入門コース」~態癖へのアプローチとMFT~に歯科衛生士が参加いたしました。
講師の筒井照子先生、足利奈々先生、平野健一郎先生、熊谷教子先生によって講演が行われました。
歯科医師から診た咬合・力のことだけでなく、歯科衛生士も診ることができ、どのようにして患者さんにアプローチするのか、といった内容でした。
咬み合わせのことを「咬合」といいますが、口腔の崩壊は咬合がとても関与しています。歯周病や虫歯等の炎症によって口腔が壊される原因であることはもちろんですが、咬合・力のことがまだ十分に理解されていないように思われます。
咬合・力に問題があっても、歯科衛生士にできることは限られていますので知識不足になってしまい、歯科医師が咬合に関して診療しているのをただ介助するだけとなっていました。
今回セミナーに参加したことで、少しずつ咬合・力の問題に理解できるようになりました。セミナーでは聞きなれない用語が数々登場しましたが、実際体を使ったりしながら解説があったので、とても楽しく学ばせて頂きました。
咬合に力が加わると口腔が壊れますが、この力は「態癖」(顎口腔系に悪影響を及ぼす、日常生活習慣の中の習癖)によるものだったのです。例えば、態癖は頬杖、うつ伏せ寝等の事を言います。顎に負担がかかる態癖が長期に及ぶと、歯を移動し顎口腔系さらには全身に大きな影響を及ぼします。
すべてとはいいませんが、頭痛・肩こり・体調不良の原因はもしかしたら態癖が関わっているのかもしれません。態癖だけでなく口周りの癖(エクボ癖、楽器癖)、職業癖、ショルダー癖等の「癖」も多いに関わっているようです。
難しいことかもしれませんが、私達歯科衛生士は態癖を含む癖を口からも見つけることが大切かもしれません。患者さん自身にも癖を改善してもらうことがまず第一歩になることだと思います。
(医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀県 鳥栖市)