先日、テレビを見ていたら、何の番組だったかは忘れたが、ライフネット生命の創業者で、現在立命館アジア太平洋大学の学長をされている出口治明氏(私の母校の先輩になり、尊敬しています)が、タイトルのようなことをおっしゃっていたので、書き記しておきたいと思う。
普通、「諦める」という言葉はネガティブである。「諦めなければ、夢は実現する」のように使われる。
しかし、出口氏は、そのことを逆手にとったかのように、「諦めたら、何でもできる」という。
「ええー?!諦めたら何もできないのでは?」と思って聞いていたら、
例えば、コロナ禍で、今までのように世界各地から学生が大学に集まらないような状況になっても、「仕方がない」として受け入れ、そのうえで、現実を直視して、何ができるかを考えるのが大事だということのようだ。
だから、コロナ禍で色々な会社が大変な状況に追い込まれているとしても、いったんその現実を直視して、工夫をこらして、次なる手を打ちなさいと言っているのだと思う。
なかなか、現実を打開できないとしても、なんとか工夫して「形をひとつひとつ作ることは夢を実現すること」であり、その積み重ねが新しい方向への発展につながっていくということを言いたいのだと私は思った。
「左遷されたら、暇ができてラッキーと思いなさい」とか
「人間にできることは、運に適応することだけ」とかいう出口氏の言葉には深い含蓄がある。
さて、新型コロナに「変異種」ができたのが原因かどうかはわからないが、53歳という若い代議士の方がコロナで亡くなられたという。
全く出口の見えないこの状況にどう立ち向かえばいいのか。
今までと違った視点で考えていくことは大事だと思う。